Isle Of Cleo クレオの小さな島

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国際交流員　ウォン・チンイン・クレオ

◆今月のテーマ　ロンドンに関する豆知識
春の陽気が待ち遠しい今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今月は久しぶりにイギリスの話をしたいと思いますので、いくつかのロンドンに関する豆知識を紹介していきます。

◇ロンドンは広い!
首都のロンドンはグレーター・ロンドンの中にあるグレーター・ロンドン(英：Greater London)は、シティ・オブ・ロンドン(英：City of London)と他32のロンドン特別区を合わせた行政区域です。この区域は大ロンドンとも呼ばれています。そして、シティ・オブ・ロンドンはロンドンの中心部に位置しています。グレーター・ロンドン、シティ・オブ・ロンドンを含めた面積は、1572平方キロメートルもあり、とっても広いです!

◇シティ・オブ・ロンドンはイギリス国内一面積が小さな典礼カウンティ※
ロンドンの中心部にあるシティ・オブ・ロンドンの面積は2.9平方キロメートルしかありませんが、イングランド銀行やロンドン証券取引所等の金融機関が所在する区域ですので、多くの人々はここで働いています。
シティ・オブ・ロンドンは1平方マイル(英：square mile)ちょっとの広さですので、スクエア・マイル(英：Square Mile)とも呼ばれています。または単にシティ(英：the City)です。小さなエリアですが、独自の行政機関と警察署組織がありますよ。
遠い昔(紀元後1世紀40年代)、ローマ帝国により創建された、ロンディニウム(英：Londinium)と言う都市がありました。ローマ帝国にとって、このテムズ川沿岸にある都市は重要な港町でした。そして、今のシティ・オブ・ロンドンは当時のロンディニウムの中心部に位置していて、範囲は中世以来ほぼ変わっていません。
だいぶ前の話ですが、私もテムズ川に沿って散歩したとき、シティ・オブ・ロンドンを通ったことがあります。
雰囲気は隣接しているシティ・オブ・ウェストミンスターと全然違います。

※典礼カウンティ(英：ceremonial county)とは、地域区分の一つです。行政区域のグレーター・ロンドンの中に、グレーター・ロンドンと言う典礼カウンティがあります。シティ・オブ・ロンドンを除く他の32のロンドン特別区で構成されています。ちょっと独特ですね(笑)。

◇ピカデリー・サーカスにはサーカスはありません
巨大な屋外広告看板が設置されているピカデリー・サーカス(英：Piccadilly Circus)のサーカスは、空中ブランコや綱渡りなど曲芸が見られるサーカスではなくて、円形の環状交差点のことです。ここのサーカスは英語ではなく、円形の意味を表すラテン語のサーカスです!今はもう円形ではありませんが、ロンドンの繁華街を繋ぐ役目は変わっていません。多数の劇場が集まるウェスト・エンド(英：West End)地区附近にあるため、ピカデリー・サーカス付近は商店や飲食店、それに劇場等が林立しており、常に混雑しています。ロンドンのチャイナタウンもここから徒歩圏内ですよ。
そんなピカデリー・サーカスに、天使の像を乗せた噴水があります。今は歩道の上に移設されましたが、昔は本当に環状交差点の真ん中に建てられたそうです。地下鉄のピカデリー・サーカス駅の4番出口を出るとすぐ見えますので、待ち合わせ場所としてもよく使われています。私もここで友だちと待ち合わせしたことがあります(笑)。