■BOOKシェアー第41弾
本好きの皆さんからの熱いメッセージを紹介します。
『厨師、怪しい鍋と旅をする』勝山海百合/著 東京創元社
清朝の中国の厨師(料理人)の話です。厨師の斉鎌(さいえん)は山へ茸を取りに行き、そこで李と名のる人から一つの鍋を預かるのです。その鍋には何かがとりついていて、長いこと使わないと人を襲います。結局、その鍋を李に返すために旅に出て、いろいろ不思議な事件に出会うのです。
中華の料理が出てくるし、清の時代の人々の生活や社会の仕組みの一端が見られ、なかなか興味深いお話でした。(本好きおばさん)
『夢の王国彼方の楽園』篠原悠希/著 光文社
島根県出身の作家で、大人気「金椛国春秋」の作者による、古代オリエントの壮大な歴史小説です。とにかく面白く、歴史小説好きの方にはお薦めです。(くっきいさん)
■司書のおすすめ
『月下美人』滝沢志郎/著 角川書店
邑南町出身の作家・滝沢志郎さんの新刊です。江戸時代、武士と商人と女医者が生理用品開発を通じて、当時の「月経禁忌」に立ち向かう医療時代小説です。
傷治療用の「サヤネ紙」を作り、糊口をしのぐ望月鞘音が、姪・若葉が初潮を理由にいじめられたことをきっかけに、当時の女性の苦境に挑みます。
時代が定めた禁忌への挑戦は、望月が所属する藩全体をも揺るがす展開へ。どのような結末を迎えるのか、目が離せません。
■ご寄附のお礼
故野田久美子さん(高原地区)の「子どもたちの読書環境を整えていただきたい」というご遺志によりいただいた寄附金を、子ども用図書の購入に使わせたいただきます。
購入した本は、ストーリーテリングでも使わせていただきます。
ストーリーテリングでは通常、その時に語ったお話の本の紹介をしますが、興味を持った子どもたちがすぐ手に取ることができるよう、同じ本を何冊かそろえさせていただきます。
■新刊案内
『武田の金、毛利の銀』 垣根涼介/著 角川書店
『たぶん私たち一生最強』 小林早代子/著 新潮社
『団地のふたり』 藤野千夜/著 双葉社
『日航123便墜落事件隠れた遺体』 青山透子/著 河出書房新社
『奪還-日本人難民6万人を救った男』城内康伸/著 新潮社
『地味にスゴい!農業をささえる生きもの図鑑』 谷本雄治/著 小峰書店
■11月の行事
2日(土) ストーリーテリング勉強会(本館)
19日(火) おはなし会(本館)
インターネット、携帯電話から検索・予約ができます。本紙掲載の二次元バーコード(QR)から携帯サイトへアクセスできます。
問合せ:
図書館本館【電話】83-1760【IP】050-5207-4500
羽須美分館【電話】88-0001【IP】050-5207-6000
石見分館【電話】95-1044【IP】050-5207-2400
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