Eerolla on asiaa
フィンランド出身国際交流員による、フィンランドや邑南町の話
■第6回 フィンランドで行った〔日フィン交流サークルと言語交換〕
邑南町に引っ越してきて、私がよく聞かれるのは、「フィンランドでどのように日本語を身につけましたか?」という質問です。海外に住みながら、日本語をどのように学ぶことができるかという謎をここで解きつつ、交流サークルも紹介します。
▽エーロさん流語学学習~高校編~
私は高校生の時に9ヶ月間スペインに留学していました。留学生活の中で何とかスペイン語が話せるようになったおかげで、外国語を習得する自信がつきました。
この経験を元に日本語を多方面から独学で学び、音楽、アニメ、漢字、初級の教科書、音声日常会話フレーズブックなどを日常生活の中で使いました。それと、日本人留学生と積極的に交流しました。
▽エーロさん流語学学習~大学編~
私が通っていたトゥルク大学には日本人留学生がたくさんいて、日フィン交流サークルがありました。サークル活動に2017年から参加し、最初は英語を使ってたくさんの日本語の会話を聞き覚えながら交流しました。
フィンランド語の会話を学習したい日本の留学生と2、3人でカフェで待ち合わせし、日本語とフィンランド語を交互に30分ずつ会話しました(最初は5~10分位しか日本語はできませんでしたが…)。
私の家にも2ヶ月に1回くらいサークルのみんなが集まり、一緒に料理を作ったり、アニメを観たりしました。お互いに意義深い文化交流だと実感しています。
▽コロナ禍での語学学習
2020年はコロナで日本人の留学生が来られなくなり、私もエスポー市に引っ越し、トゥルクでのサークルの活動はかなり減りました。しかし、ヘルシンキで2021年からまた日本の留学生の1人とカフェで交流し続けました。
また、2022年から言語交換アプリで知り合った数人の日本人の方がヘルシンキに旅行に来て、中央地方で散歩しながら町案内をし、楽しい交流もできました。このような様々な機会のおかげで定期的に日常生活の中で日本語を使うことができ、言語能力を上達させました。
フィンランド文化と接することやフィンランド語を教えるといったことを通じて、自分自身フィンランドはどんな国なのかと深く考えさせられました。フィンランドについて質問をしてくれることは自分にとっても勉強になる機会です。こういった経験は、国際交流員としてフィンランドをどのように紹介し、何を皆さんに伝えていかなくてはいけないのかというところにつながっていると感じます。
私は将来、長期的に日本に住みたいです。これまでの文化交流や交流サークルでの大切な経験を、日本人の方々と分かち合いたいと思っています。
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