矢上高校の生徒が作る「矢高味噌」の製造・販売が60周年を迎えました。3月中旬にあった仕込みの作業では、生徒が美味しい味噌になるよう願いながら、作業に汗を流しました。
矢高味噌は、同校で生産・加工する商品の代表格で、産業技術科の生徒の実習の一環として、伝統的に作られてきました。
島根県産の大豆や米等を原材料に、年間約4~5トンを製造しています。加熱殺菌をしていない「生みそ」で、うま味とこくがあるのが特徴で、地域内外の消費者に愛されています。
仕込み作業は、3月13日に始まり、2年生(取材時)5人が参加。蒸した米が塊にならないように、しゃもじと手でほぐした上、たね麹(こうじ)を混ぜ込んで、1日ほどねかせ、麹をつくります。最後に塩と大豆を麹に混ぜ込んだものを、さらにミンチ機ですりつぶして、樽に詰めました。
1回で仕込む味噌の総量は、約500キロ。全て生徒の手作業で、参加した青木心さんは「作業は大変だけど、地域の人に美味しい・食べたいとい思ってもらいたいです」と語りました。
半年間は熟成させてから、順次出荷されるとのことで、今回仕込んだ味噌は来春ごろ、60周年記念ステッカーが貼られて販売されます。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>