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エーロさんに聞いてみよう フィンランドのよもやま話

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島根県邑南町

Eerolla on asiaa
フィンランド出身国際交流員による、フィンランドや邑南町の話

■第9回 夏の過ごし方「旅行とコテージ」
▽フィンランドは大人も夏休み
フィンランドの夏はどのような季節でしょうか。実は、他のヨーロッパ人と同じようにフィンランド人は、長い夏休みを取るのが好きです。
フィンランドは勤務時間が短いですが、1人で解決しにくい困難な業務もたくさんあります。それで仕事のストレスが高く、回復するための時間は長いです。社会人にとって1ヶ月以上の夏休みは珍しくありません。
また、小中学校と高校は夏休みが2ヶ月半程度です。共働きの家族が多く、夏休みの一部は、子どもたちをサマーキャンプか都内の運動キャンプに通わせる家族もいます。

▽夏の過ごし方
フィンランドの夏休みに対して、日本の長い休暇はゴールデンウィークだと思います。特にこの時期、海外旅行に出かける人が多いということは、私は日本のニュースとSNSで知りました。旅行をするには、暑い夏を避けたいので、ゴールデンウィークは最適な時期です。
北海道の気候に似ているフィンランドの夏は、猛暑をほとんど感じません。真夏の25℃を味わって6月から夏休みを過ごします。しかし、特に暑い夏は気温が1、2週間にわたって約30℃まで上がる時もあります。
断熱設備がしっかりしているフィンランドの住宅は、いったん暑くなったら冷えにくく、気候が昼と夜の温度差が小さいため、たまに寝るのが大変です。冬は床暖房、壁にある電気ラジエーター等で家の中を暖かくしますが、冷房が普段いらないのでエアコンを設置していない家が大半です。

▽旅行好きなフィンランド人
2017年の新聞記事にあったヨーロッパ全体で行った調査によると、フィンランド人はヨーロッパの中でもとても旅行するようで、夏休みに旅行するのが多いということです。国外と国内(別荘、スキー等)を合わせて毎年1回以上旅行する人(15歳以上)は9割を占め、旅行回数の平均は年に8回だそうです。
南欧、中央、東アジアは人気の旅先です。国内旅行はラップランド(フィンランド北部)のスキー、国立公園でハイキングするのが人気です。この調査を見て、私が小中学生だった頃を振り返ると、外国旅行に出かけた友達が多かったと思い出しました。
フィンランド人は倹約して旅行します。適度なホテルやホステルを選んで、節約しながら1年に複数の旅行に出かけます。スウェーデン人、デンマーク人などの多くのヨーロッパ人(日本人も!)は1回の旅行にお金をより多く使う傾向があるそうです。

▽サマーコテージでの過ごし方
国内旅行で、一番伝統的な夏の過ごし方はサマーコテージでゆっくりいることです。サマーコテージは田舎にある別荘で、豪華な建物ではありません。時々、電気も水道もない簡素なコテージでは野菜の栽培、草刈り、木の実取り、散歩、水泳などのようなことをよくします。
コテージを持っている、または共用している人は多いですが、借りる人もいます。夏休み以外の時、週末にコテージへ行く人もいます。私のおばさんの家族は、金曜日の午後4時に仕事が終わり、子どもたちと一緒に2時間30分車で運転してコテージに2泊したことが時々ありました。私の家族も毎年コテージに行きます。

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