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マイ ストーリーズ

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島根県雲南市

国際交流員(CIR)スーキ・パチェコ・ジャン・ポールの異文化交流コーナー

■第16話「ペケニャ・アルマニア(小さなドイツ)」
Hello Unnan!(ハローうんなん)
「ついこの間まで1月だったのに?」と思いつつ、あっという間に春の風がやってきました。
さて、この前友達と大阪に行く日程を調整した時に、「アメリカ村」のことを初めて知りました。そこで、今回はベネズエラの多文化交流を象徴する都市のことを少し紹介させていただきたいと思います。
コロニア・トバル(Colonia Tovar)は「ベネズエラのドイツ村」として知られています。農業と観光が経済を支えているこの山中の都市に、1843年にドイツ人の移住民が初めてやってきました。移住民はもともとドイツの文化を色濃く継承していましたが、1940年からベネズエラ人と共生するようになり、独特な文化を生み出したのです。
例えば、この地ではコロニア・トバルならではの法律でドイツ系のトラス※1の家しか建築できません。また、公用語はスペイン語でありながら、古典ドイツ語があちらこちらで聞こえます。朝食では、ベネズエラの代表的な主食であるアレパ※2を、ドイツ伝統食のコールドミート※3とともに食べることもあります。ビールももちろん手作りで、10月にはオクトーバーフェストを楽しんでいます。
コロニア・トバルもこうして、ドイツからの移住民のしきたりと、ベネズエラ文化の交差点の一つとなっています。

※1 三角形を基本単位とした構造形式
※2 すりつぶしたトウモロコシから作る薄焼きのパン
※3 ローストした牛・豚・鳥の肉を冷やしたもので、薄切りにして食べる。

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