令和4年度の決算が9月議会で認定されましたのでお知らせします。
一般会計決算では、歳入決算額が326億5666万円(対前年度比0・6%減)、歳出決算額が316億4363万円(同1・6%減)で、歳入歳出差引残額が10億1303万円となりました。なお、翌年度に繰り越すべき財源は3億9536万円であり、実質収支6億1767万円の黒字となりました。
■一般会計
■特別会計
■基金残高
※普通会計における決算額
◆令和4年度に実施した主な事業
◯令和3年7月豪雨災害復旧関連事業
・公共土木施設災害復旧事業 11億8,545万円
・農地・農業用施設災害復旧事業 5億9,294万円
・林道災害復旧事業 2,435万円
・林地崩壊防止事業 5億1,373万円
◯新型コロナウイルス感染症対策関連事業
・雲南市飯南町事務組合負担金(FTTH整備事業)7億1,482万円
・住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金 1億1,214万円
・電力・ガス・食料品等の価格高騰臨時特別給付金 1億5,200万円
・子育て世帯生活支援特別給付金給付関連事業 5,030万円
・新型コロナウイルスワクチン接種関連事業 2億2,874万円
・飲食・タクシー業消費喚起支援事業 3,297万円
◯その他
・地域づくり活動等支援事業 2億9,205万円
・市民バス運行管理事業 1億6,293万円
・介護給付費等事業 10億7,574万円
・子ども医療事業 1億3,144万円
・雲南市飯南町事務組合負担金(清掃事業)6億15万円
・中山間地域等直接支払交付金事業 2億8,922万円
・雲南加茂スマートインターチェンジ整備事業 3億8,536万円
・除雪総務管理事業 2億2,980万円
・小中学校教育用パソコン管理事業 1億3,380万円
・文化施設修繕事業 3億7,570万円 など
■主な財政指標
下段()は令和3年度
▼監査委員の審査意見書から
令和4年度は、前年度に引き続き新型コロナウイルス感染症への対応の一方、災害復旧事業をはじめCATV施設FTTH※整備事業、文化施設修繕事業などの大規模事業が実施された。
人口減少や少子高齢化対策、交流センターを拠点とした地域づくり活動の推進、公共施設の老朽化への対応、道路や橋梁維持の予算確保など、これらの多くの課題を解決し、市民の暮らしを守っていくことは、健全な財政基盤があってはじめて可能となる。
一般的に財政調整基金は、標準財政規模の10%以上が適正と言われているが令和4年度末時点で8.5%と下回っている。将来の収支不足を見据え適正規模の基金額を確保するため、事業全般にわたって見直しを行い歳出削減に取り組むとともに、発行期限が令和6年度の合併特例債等、有利な財源の活用や新たな財源確保を図り、多様な行政課題解決に努められたい。
行財政改革の一環である公共施設等の将来費用の縮減、財政規模に見合った施設等の運用とサービス確保については、公共施設等総合管理計画実施方針に基づき具体的な見直しに取り組まれている。この取り組みにあたっては、財産台帳システムの充実により情報の一元化に努めることも必要である。
近年、地方自治体の業務が多様化・複雑化してきている。雲南市においても業務量が増大し、不適切な事務処理や誤り、停滞が危惧される。組織として事務上のリスクを評価・コントロールし事務の適正な執行を確保するため、内部統制の制度化について検討されたい。
終わりに、財政健全化への取り組みにあたっては、市民への説明責任を果たしながら、公平かつ簡素で効率的な行財政システムの構築に努め、最小の経費で最大の効果が上がる財政運営を推進し、市民福祉の向上と市勢の発展に努められることを望むものである。
※通信サービスで、基地局から各家庭まで光ファイバーをつなげる配線方式。
問い合わせ先:財政課
【電話】0854-40-1023
<この記事についてアンケートにご協力ください。>