■Vol.22「禁煙」について考えてみませんか?
◯たばこはさまざまな健康被害の原因になります
〈がん〉
・鼻腔・副鼻腔がん
・口腔・咽頭がん
・喉頭がん
・食道がん
・肺がん
・肝臓がん
・胃がん
・膵臓がん
・膀胱がん
・子宮頸がん
〈その他の疾患〉
・脳卒中
・ニコチン依存症
・歯周病
・慢性閉塞性肺疾患(COPD)
・呼吸機能低下
・結核(死亡)
・虚血性心疾患
・腹部大動脈瘤
・末梢性の動脈硬化
・2型糖尿病の発症
〈妊娠・出産〉
・早産
・低出生体重・胎児発育遅延
※詳細は広報紙18ページの図をご覧ください。
「喫煙と健康 喫煙の健康影響に関する検討会報告書」より作図
◯「新型たばこなら大丈夫」は誤解です
加熱式たばこや電子たばこといった新型たばこも、有害物質・発がん性物質が発生する明らかに有害なたばこ製品です。「健康被害がない」ということはありません。
◯禁煙はいつから始めても遅過ぎることはありません
喫煙者の死亡率は吸わない方より高く、国内で喫煙に関連する病気で亡くなる方は年間で12~13万人と推定されています。さらに、20歳よりも前に喫煙を始めると、男性は8年、女性は10年も短命になることが分かっています。
35~40歳で禁煙すれば喫煙前の寿命を取り戻すことができます。また、50歳で禁煙しても6年、60歳なら3年寿命を延ばすことができるといわれています。禁煙はいつから始めても遅過ぎることがありません。
禁煙すると、さまざまな健康被害のリスクが減るほか、顔色や胃腸の調子が良くなったり目覚めがさわやかになるなど、日常生活の中で実感できるいろいろな効果があります。禁煙すると家族から喜ばれたり、何事にも自信がついたりすることも禁煙に成功された方々の体験から分かっています。ニコチン切れでイライラしたり、家族から毎日のように「たばこ臭い」、「煙たいからベランダで吸って」などと非難されるストレスがなくなって「禁煙したら家庭内が和やかになった」と話す禁煙成功者もいます。
◯やめられない時は禁煙外来を利用できます
たばこがやめられないのはニコチン依存のためです。禁煙外来はカウンセリングと薬の両輪で禁煙の成功をサポートします。
禁煙を始めて2、3日はニコチン切れのイライラやストレスなどの離脱症状が現れますが、禁煙補助薬(貼り薬等)を使うことにより、離脱症状を和らげることができます。禁煙治療の成功率は7~8割といわれています。
◇禁煙外来
毎週火曜日、木曜日の午前中に外科外来で行っています。(予約が必要です)
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