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自治体の皆さまへ

総合診療医が答える「こんな症状や疑問 持っていませんか?」

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島根県雲南市

■第41回:「ワクチン接種は認知症予防になる」

このシリーズでは総合診療医が患者さんからいただいた質問をもとに市民の皆さんが困っている症状や疑問について解説します。

先日いただいた質問はこれです。
「ワクチンを打つと、感染症を予防する以外にいいことはありますか」
最近、いろいろな研究で分かっていることは、「肺炎球菌、帯状疱疹、インフルエンザ、コロナワクチン接種を行っている高齢者は認知症発症リスクが低下する」可能性があることです。

最近の研究で、ワクチン接種と認知症との関連性が証明されています。ワクチン接種を行っていると、平均して、20~30%程度の認知症のリスク低減につながることが分かっています。

感染症にかかることによって、急性期の症状が辛いことはありますが、実はそれ以外に全身に炎症反応が起こり、その炎症が脳にも悪影響を起こすことが分かっています。風邪にかかる頻度が多いほど、認知症になりやすい可能性もあるといわれています。

ワクチン接種は認知症以外の人間の健康寿命に良い影響を与える可能性もありますので、リスクと有効性を考えながら、積極的にワクチンを含めた感染症の予防に取り組んでいきたいですね。

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