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自治体の皆さまへ

あなたの健康をサポート♪病院保健師からのちょっと役立つ話

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島根県雲南市

■Vol.24 健診を健康づくりに活かしましょう!
皆さんは、1年に1回、職場健診や人間ドックなどを受けていますか。
健診は、なぜ受けるのでしょうか。
その目的の一つは、身体の異常を早期発見し、治療など早期対応で重症化を防ぐためです。生活習慣病の多くは、進行するまで自覚症状がないので、早期に発見するには健診を受けるのが最も確実な方法です。
もう一つ大切な目的は、健診結果を生活習慣の改善に生かすことで、病気の発症を防ぎ、心身をよい状態に保つことです。
つまり健診は1年間の生活の成績表であり、「健診→生活習慣の改善→健診」のサイクルを繰り返すことで健康を維持することができます。
健診を受けるには、どうしたらよいのでしょうか。
お勤めの方には職場から指定の健診を受けるように勧められますし、その他、特定健康診査や人間ドックなどがあります。当院でも日帰り人間ドック(表1)を実施していますので、利用してください。
さて、自分が受けられた健診結果を今一度確認していただきたいと思います。ポイントは3つです。

■ポイント1
◯「要精密検査」、「要治療」の判定はありませんか?
「症状は何もないから大丈夫」と放置していませんか。放置していることで、将来大きな病気につながっていく危険があります。きちんと検査を受けることで病気であっても早く治療につなぐことができます。

■ポイント2
◯過去の結果と比べて、年々数値が悪くなっていませんか?
健診結果は過去の結果と比較して変化を見ることも大切です。今回は正常範囲でも、年々異常値に近づいている項目がある場合は、早めに対策を立てる必要があります。加齢に伴う影響もありますが、悪化傾向が見られたら生活習慣改善に取り組む機会と捉えましょう。

■ポイント3
◯メタボリックシンドローム(メタボ)、またはメタボ予備群に該当していませんか?
図のように該当すれば、メタボまたはメタボ予備群となります。それぞれの異常は軽度でも、重なると動脈硬化が進行し脳卒中や心筋梗塞などの命に関わる病気を引き起こします。

◎【図】メタボリックシンドローム判定基準
[腹囲]
内臓脂肪面積100立方センチメートルに相当
・男性85cm以上
・女性90cm以上
(内臓脂肪の過剰な蓄積)

↓これに加えて

[血圧]
収縮期130mmHg以上かつ/または拡張期85mmHg以上
[血糖]
空腹時血糖110mg/dL以上またはHbA1c6.0%以上
[脂質]
中性脂肪150mg/dL以上かつ/またはHDLコレステロール40mg/dL未満

の3項目のうち

[2項目以上該当]
メタボ(基準該当)
[1項目該当]
メタボ予備群(予備群該当)

mmHg:ミリメートル水銀柱
※詳細は広報紙18ページをご覧ください。

40歳以上の方で、生活習慣病を発症するリスクが高いと判定された方は、「特定保健指導」の対象となります。
「特定保健指導」とは、生活習慣を改善するために医師、保健師、管理栄養士などの専門スタッフからアドバイスを受けて取り組み、その成果を確認するものです。当院では保健師が担当しています。
対象となった方は、将来の病気予防、健康維持のために今から取り組んでいきましょう。
健診を受けたいけど、どんな種類があるのか、どれを受けたらよいのかわからない方、また健診結果について気になるという方は、下記まで気軽に問い合わせください。

◎表1

予約・問い合わせ先:雲南市立病院 保健推進課
【電話】0854-47-7510

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒104-0061 東京都中央区銀座3-4-1 大倉別館ビル5階

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