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あなたの健康をサポート♪病院保健師からのちょっと役立つ話

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島根県雲南市

■Vol.19 B型・C型肝炎ウイルス検査を受けましょう
肝炎とは、肝臓の細胞に炎症が起こり、肝細胞が壊れ、肝臓の働きが悪くなる病気です。肝臓の働きがかなり悪くなっても、症状は現れにくく、知らないうちに病気が進んでしまいます。
肝炎が長く続いた状態が慢性肝炎で、長期化すると、肝硬変、肝がんへと進展する場合があります。慢性肝炎の原因には、ウイルス感染、薬剤、アルコール摂取、肥満など、さまざまなものがありますが、その大部分が肝炎ウイルスの感染によるものといわれています。
肝炎ウイルスにはA型、B型、C型、D型、E型などがありますが、日本における慢性肝炎の多くはB型肝炎ウイルスとC型肝炎ウイルスの感染によるものです。

B型肝炎ウイルスの感染者は日本に約110~120万人と推定されています[1]。血液や体液を介して感染し、かつては出生時の母子感染が多くみられましたが、昭和61年以降は母子感染対策がとられるようになり、現在はほとんどみられません。現在は性交渉による感染がもっとも多いといわれています。
C型肝炎ウイルスの感染者は日本に約90~130万人と推定されています[1]。血液を介して感染し、以前は手術時の輸血や注射針の使いまわし、肝炎ウイルスが混入した血液製剤によって感染することがありましたが、現在はこのようなことはありません。
B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルス(以下、B型・C型肝炎ウイルス)の感染によって慢性肝炎になっていたとしても、症状は無いか、あっても軽微であるため、感染していることに気付かないことは少なくありません。そのため、B型・C型肝炎ウイルスの感染の有無を調べることが必要です。感染していることが分かった場合には、早期に医療機関を受診し、必要な定期検査や適切な治療を実施することで、肝硬変や肝がんの発症を予防することができます。

これまでに一度もB型・C型肝炎ウイルス検査を受けたことがない方は、必ず受けておきましょう。検査は、血液検査で行い、保健所や県の委託医療機関で受けることができます。また、市が行う集団特定健診や職場の健康診断に併せて受けられる場合もあります。
市立病院でも肝炎ウイルス検査を行っていますので、病院の保健推進課まで問い合わせください。

(参照元)[1]厚生労働省ホームページ

◯健診室からのおしらせ
《フォローアップ健診をはじめました!》
健診結果で、以下の検査内容項目において要経過観察と判定された方におすすめです。
再検査のためにぜひ利用してください。

検査内容:
・血液検査(脂質、血糖、HbA1c、肝機能、尿酸、腎機能、貧血)
・尿検査(尿潜血、尿たんぱく、尿糖)
・血圧測定
・身体計測
料金:3,300円(税込み)
所要時間:約30分

問い合わせ・予約先:市立病院 保健推進課
【電話】0854-47-7510

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