国際交流員(CIR)スーキ・パチェコ・ジャン・ポールの異文化交流コーナー
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■第26話「黒人歴史月間」
昨年3月号では「女性史月間」について書いてみましたが、米国の大統領選挙に伴って、今年2月はアメリカの「黒人歴史月間」について少し紹介してみたいと思います。
アフリカ系アメリカ人の歴史を回想する「黒人歴史月間」は1926年に始まりました。黒人の人権向上を進めた米国の第16代大統領Abraham Lincoln(エイブラハムリンカーン)と黒人の元奴隷・奴隷制度廃止運動家であったFrederick Douglass(フレデリックダグラス)の誕生日に合わせて2月に定められました。
19世紀の米国南北戦争終了後、黒人の奴隷が公に解放されたとはいえ、現在でも人種差別のあらゆる形に立ち向かい続けています。現在、医療、住宅地域の区切り、教育などさまざまな分野の制度化された人種差別、警察暴力事件にその戦いが見られます。
「黒人歴史月間」はもちろん、米国の黒人の実績も回想するためにあります。しかし、大統領選挙年の中では、マイノリティーの苦労の由来を訴える方が、その苦労を和らげる道を開くことができるかもしれません。
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