国際交流員(CIR)スーキ・パチェコ・ジャン・ポールの異文化交流コーナー
◎Hello(ハロー) Unnan(うんなん)!
■第27話「聖週間」
3月からさくらの開花に伴い、春の合図が所々に見えてきますね。
今月3月24日から30日までは「聖週間」もあります。
アメリカ、ベネズエラなどキリスト教徒の多い国にとって「聖週間」は特別な週間で、イエス・キリストの受難を振り返ります。「受難」とは、キリストがエルサレムに入られた出来事をはじめ、最後の晩餐、裁判と磔刑(たっけい)まで、各曜日に聖書に記述される出来事に応じた儀式を行います。その儀式には厳かなミサ、洗足(せんぞく)、ロウソク消しなどもあります。
金曜日の「金曜日の「Good Friday(グッドフライデイ)」には、キリストの裁判と磔刑を記憶するため、一日中絶食までする人も少なくないです。キリストの受難を表現する演劇も行われます。土曜日の「Black Saturday(ブラックサタデー)」はキリストの処刑と復活の間で、普段ミサは行われません。
最後は、イエスの復活を祝う「Easter Sunday(イースターサンデイ)」です。キリスト教によると、その復活の日は日曜日を「儀式の日」として扱われてきたことにちなんでいます。
聖週間を考えると、日本とアメリカの宗教的な違いがはっきりと見えてきますね。
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