リハビリテーション技術科 作業療法士 石田 健祐(いしだけんすけ)
■自助具ってなあに?
自助具とは、障がいや病気などによる麻痺、加齢による身体機能の低下を原因とする動作の困難を補うための道具や装置のことをさします。
■具体的には?
食事・入浴・家事・更衣・排泄・余暇活動など、日常生活のさまざまな場面において、身体の不自由な方の自立を助け、可能な限り自分自身で容易に行えるように補助します。人に依存していたことが自助具を使うことにより可能になると、物理的に生活の幅が広がるだけでなく、精神的にも積極性につながるなど、日常生活をより快適に送る効果が期待できます。
■種類、役割
今回は【食事】に焦点を当てて、当院にある自助具の一部を紹介します。
◯バネ付き箸
手指の変形や巧緻性の低下がある方
◯箸ぞうくん
安定したグリップでバネ箸より楽に摘みやすい
◯ユニバーサルニューカフ
リウマチや頚髄損傷(手関節伸筋群の残存)で握りが難しい方
◯すくいやすいお皿
上肢の協調性の低下 片手動作が主の方
◯太柄・曲がりスフォーク
手指の変形や握力低下の方
◯ストロー付きカップ
カップを握ることなく把持でき、こぼれない
■選ぶうえで大切なこと
自助具は各メーカーでさまざまな商品開発がされています。近年ではドラッグストアでも販売していたり、インターネット通販もありますが、購入する場合は、近くの介護ショップなどに問い合わせいただくか身近な専門職種の方に一度相談してみることをお勧めします。
*これら食事に関する自助具は「介護保険適応外」となりますので、注意してください。
問い合わせ先:雲南市立病院リハビリテーション技術科
【電話】0854-47-7500(代表)
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