国際交流員(CIR)スーキ・パチェコ・ジャン・ポールの異文化交流コーナー
◎Hola Unnan(こんにちは うんなん)!
■第31話「日本とサルサ」
日本と中南米はいろいろな分野で縁が深いです。音楽ももちろんとして、ジャンルのひとつである「サルサ」でもつながっています。
現在、サルサは「ラテン文化の柱の一つ」と言っても過言ではありません。サルサは1910年代に生まれ、アメリカのニューヨーク市に広まり、大ブームを起こしました。以降、20世紀にかけてさらに南米まで広まりつつ、さまざまなサブジャンルを生みました。1980年代には中南米に留まらず、ヨーロッパ、日本などにサルサという音楽分野が生まれたのです。
日本と言えば、サルサの普及に大きな衝撃を与えた出来事がありました。
それは、日本人のサルサバンド「Orquesta De La Luz(オルケスタ・デ・ラ・ルス)」(以下、オルケスタ)の1990年のデビューアルバム「De la luz(デ・ラ・ルス)」でした。日本国内デビューを皮切りにワールドツアーに旅立ったオルケスタは中南米を訪れた際、現地に対して大きな衝撃、そして喜びを与えました。
きわめて遠い日本のバンドなのに、サルサの本質がしっかり伝わっていたことに今でもびっくりしています。
サルサに育てられた自分も、目を閉じてオルケスタの曲を聞くと歌手NORAさんはまるで南米人のように素晴らしいです。中南米では未だにサルサはかなり人気なジャンルで、なんと民謡と組み合わせるグループもあります。晴れた日にぴったりな音楽なので、ぜひ聴いてみてね。
◎民謡をサルサに合体するグループ 民謡クルセイダーズ
※詳細は広報紙15ページの写真をご覧ください。
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