■第47回:「自然の中で歩くことは身体にいいんですか?」
このシリーズでは総合診療医が患者さんからいただいた質問をもとに市民の皆さんが困っている症状や疑問について解説します。
先日いただいた質問はこれです。
「自然の中で歩くことは身体にいいんですか?」
実は、最近、自然の中で運動することの価値が見直されています。最近分かった研究結果では、
「自然の中の生活は骨粗鬆症(こつそしょうしょう)を予防する可能性がある」
そうです。
自然の中での生活が多い方ほど、骨粗鬆症のリスクが低いことが証明されています。生活圏内に自然がどれくらいあるかどうかと骨粗鬆症の発症の関係を調査し、自然にさらされた方は、全くない方と比較した場合、骨粗鬆症のリスクが、56%程度も低下するようです。これに、運動を加えれば、さらに骨粗鬆症のリスクが下がりますね。
自然の人体に与える影響はまだ十分に解明されていませんが、多くの研究が自然にさらされることが健康によいことを示しているので、積極的に自然にさらされるように生活していきたいですね。
◎自然の中での運動が骨粗鬆症のリスクを50%以上下げる可能性あり
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