市では、地域の未来をつくる次世代を発掘・育成する取り組みとして、地域課題解決やまちづくりにつながる起業や新規事業づくりを応援しています。
その一環として、まちづくり実践者のための学び合いのコミュニティ「Seed(シード)ラボ」を運営し、7つのテーマを設け、勉強会や企画の実践などを行っています。今回は、Seedラボの集大成として「やおよろずの“変人”迎え祭」を開催し、北は北海道、南は熊本県から、26人の方々が参加しました。
Seedラボの7つのテーマを3日間かけて体感してもらい、地域の方と参加者が混ざり合う3日間となりました。参加者は、自身の地域に思いを馳せつつ、地域の方と混じり合いながら、雲南らしさをじっくり堪能しました。一部の参加者はイベント終了後も継続的に雲南市のまちづくりに関わっていただいています。
■day1
◯雲南市のこれまで
雲南市が歩んできた歴史や、チャレンジの文化について参加者に説明しました。県外からの参加者からも質問が多く挙がり、より深く雲南を理解できる場となりました。
◯里山ツーリズム※ × 森の人育て
かみくの桃源郷にて、森林浴体験や木の伐採見学と搬出、木のスプーン作成などを体験しました。
※里山ツーリズム:里山の自然やその地域の文化・人々とのふれあいを楽しむ旅行
◯星空レストラン
KANUKA PARK(カヌカパーク)の鹿糠俊二(かぬかしゅんじ)さんにお越しいただき、参加者の目の前で猪肉を調理いただきました。たき火を囲み、語り合うことで一日の振り返りを行いました。
◆たたら製鉄を巡るガイドツアー
重要有形民俗文化財である当時の製鉄施設や、たたらで栄えた街並みを訪ね、当時の営みをご紹介いただくツアーも開催しました。
■day2
◯Eat Local※ななりわいをつくる
宮内舎(みやうちや)小倉綾子(おぐらあやこ)さんから農地・山の案内を、広島県竹原市“田万里家(たまりや)”の井本喜久(いもとよしひさ)さんから「限界集落を農の力で再生する事業」のお話を伺いました。
※Eat Local:その土地でつくられた食べ物をその土地で消費すること。
◯街並みをデザインするDIT※
中澤建設/KILTA(キルタ)雲南の中澤太輔(だいすけ)さん、工務店「アトリエ結(ゆう)」を講師に、木次の街中にある空き家を皆で利活用できるスペースにするため、参加者全員でDIT(Do It Together(ドゥーイットトゥギャザー))を行いました。市内からの参加者も多く、壁面塗装などを中心に交流しました。
※DIT:空間を協力し合って共につくること
◯阿用収穫祭
大東町阿用地区「田舎米づくり体験」の収穫祭に参加し、地元の皆さんと交流を深めました。
■day3
◯会話とWell-being(ウェルビーイング)※
木次町斐伊地区のお祭りに、コミュニティナースの方々と共に参加しました。近所の方を訪問してコミュニティナースの現場も学びました。
※Well-being:身体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態
◯デジタルと地域と子どもたち
木次町のピコテラスで行われたイベントに参加しました。子どもたちがデジタル機器を使って作った作品を紹介いただきました。
▼参加者の方からのコメント
・全体を通じて地元の方や文化に触れる機会がとても印象的でした。地域が個を支える取り組みやチャレンジを支援する仕組みを通じて、大人の方が自分の背中を見て育つ存在がいることに自覚をもっていることも大きいと体験を通じて感じました。
・実際に木を伐採する現場やたたらなど、通常では立ち入ることができない場所を見せていただくことで、数百年の歴史の営みを感じることができました。
主催:政策推進課 企画・運営:NPO法人おっちラボ
問合せ:政策推進課
【電話】0854-40-1011
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