■鳥獣対策コーディネーター
山田 稔紀(やまだとしき)
今回のテーマは「放任果樹」についてです。普段聞きなじみのない言葉かもしれませんが、鳥獣害対策ではとても重要なキーワードです。
皆さんの自宅やその周辺で「収穫されなくなった果樹」がありませんか。
これからの時期(特に5月頃~)はクワの木が実をつけ始めます。また秋になるとカキやクリ、冬にはユズやハッサクなど実をつける植物(果樹)は集落周辺にたくさんありますが、毎年実をつけていても収穫されなくなった果樹のことを「放任果樹」と呼んでいます。
この放任果樹が民家や農地の近くにあると、クマやサル、イノシシなどたくさんの野生動物がエサを求めて出没するようになり、侵入防止用の柵を突破される危険性が上昇します。また、人に危害を加える可能性のある危険な動物が集落周辺に生息しやすくなります。
鳥獣害を防ぐためには、放任果樹の除去など、まずは集落ぐるみで野生動物を誘引しない対策を行う事が非常に重要です。
被害防止対策の勉強会の開催を希望される場合や放任果樹についての相談は林業振興課までお問い合わせください。
◎空き家で放置された果樹(ユズ)をサルが食べ散らかしていた
◎放置されたクリを食べに来たイノシシの親子
※詳細は広報紙10ページの写真をご覧ください。
問合せ:林業振興課
【電話】0854-40-1056
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