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自治体の皆さまへ

まちのおもちゃ箱(3)健康コラム-保健・医療・介護・福祉

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島根県飯南町

【飯南病院便り】

◆マダニにご用心!
◇飯南病院院長 角田 耕紀
今回は、「マダニ」についてお話をしようと思います。このコラムを読んでいる方のなかにも、実際に、咬まれた経験がある方もおられるのではないかと思います。
「マダニ」は春から秋にかけて活動が活発になるため、屋外活動では「マダニ」に咬まれる危険性が特に高まり、飯南病院にも咬まれた方が多く受診されます。研修医のなかには、1ヵ月の地域医療研修で9匹の「マダニ」を除去したツワモノもいます。
咬まれて赤く、痒くなるだけならいいですが、まれに非常に怖い病原体を媒介することがあります。特に重症熱性血小板減少症候群(Severe Fever with Thrombocytopenia syndrome:SFTS)が話題で、平成25年に国内初の発症例が報告され、西日本を中心に報告があります。島根県でも報告があり、6、7月の報告が多い傾向です。
SFTSウイルスを保有する「マダニ」に咬まれることで感染するとされ、6日~2週間程度の潜伏期間の後、38℃以上の発熱や、消化器症状が出ます。重症化すると死亡するケースも報告されています。すべての「マダニ」がウイルスを持っているわけではないので、過度に怖がる必要はないですが、広島県では全国的にみても多く報告があることから、飯南町にもSFTSウイルスを保有した「マダニ」は存在すると思った方がいいでしょう。
現在、特効薬もワクチンもないので、「咬まれない」ことが最も効果的な予防法です。屋外活動の際には、肌の露出部分を最小限にし、活動後にはお風呂などで全身チェックを行いましょう。万が一、咬まれた場合は、自分で取ろうと無理に引っ張ると、「マダニ」の体の一部が皮膚に残り、化膿することもありますので、できるだけ医療機関で処置をお勧めします。咬まれた後に、発熱や消化器症状がある場合には、できるだけ早く病院に相談してくださいね。

【保健福祉センター便り】

◆今年度も健診が始まります
健診は自分自身の状態のチェック、生活習慣のチェックの場です。
健診結果から見る飯南町の生活習慣の課題を見てみると、「運動習慣」がない人が多いことが分かります。

◇40歳~74歳 国保の方の特定健診に合わせた生活習慣調査の結果より

出典:国保データベースシステム(KDB)

今の生活習慣の中に、運動を+1(プラスワン)しようと思っても、なかなか時間が作れなかったり、やる気が起きなかったりしますよね。

◆運動を生活習慣に取り入れている奥田副町長に聞きました
・どんな「運動」を心がけているか。
1日1万歩を目標にウォーキングに取り組んでいます。
・毎日、「運動」の時間を取るため、どんな工夫をしているか。
徒歩での通勤のほか、昼休みにも時間があれば極力歩いています。
雨や雪の日は、家の中でも歩いています。スマホの歩数計アプリを活用して、楽しみながら運動しています。
・目指すは?
健康寿命を少しでも延ばし、元気な高齢者を目指します。

島根県では「しまね健康寿命延伸プロジェクト」の一環で、今より一つでも多く健康づくりに取り組む「+1(プラスワン)」活動を推進しています。
一人一人の無理のない「+1(プラスワン)」を取り入れ、続けてみましょう。

問合せ:
飯南病院【電話】72-0221
来島診療所【電話】76-2309
保健福祉センター【電話】72-1770

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