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ルーツいいなん-23-

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島根県飯南町

このまちに住んでいようと、なかろうと、ルーツをたどれば飯南町。生まれや育ちは違っても、飯南町に縁やゆかりがある。そんな人たちを紹介します。今回登場した人が次の人を指名。つながり続くよどこまでも。

◆実体験を大切にしたい
「日系人も多いし、不便なく暮らしています」と話す大谷陽子さん。1年前から在ブラジル日本大使館に事務職として勤務しています。
海外への興味は、飯南高校の国際交流研修がきっかけだそう。「授業で学んだことが全てではなく、実際に体験しないと分からないことが多いと気付いた」と話します。そこから少しずつ海外での生活への想いが膨らんでいきました。
しかし、実際に海外に住む勇気を持てず、日本で生活していた大谷さん。大学在学中、就職後も日本で生活を送っていました。
そんな大谷さんに転機が訪れます。飯南町にUターンし、就職した学習支援館。生徒たちのまっすぐな想いや、ひたむきに頑張る姿に背中を押されたそう。「目標に向け、頑張る高校生に負けられない。自分も前に進もうと思いました」と話します。
前に進む決意をした大谷さんは、ブラジル日本交流協会のインターンシッププログラムで、1年間ブラジルに滞在。ポルトガル語を学びながら、貧富の差や教育格差などを目の当たりにしました。
帰国後、外国人の支援を行う(公財)しまね国際センターでブラジル人の支援に携わり「語学力や知識が足りない」と感じた大谷さん。現職に応募し、2回目となるブラジル行きを決めました。
「百聞は一見に如かずと言いますけど、ブラジルに住むことで、語学力もつき、価値観も拡がりました」と大谷さん。これからも将来の目標に向け学び続けます。

◇大谷 陽子(おおたに ようこ)
飯南町花栗出身。飯南高校卒業後、大学で国際関係学を専門に学ぶ。大学卒業後は一般企業、飯南町学習支援館などに勤務。現在、ブラジルの首都ブラジリアにある日本大使館に勤務
休日にビーチバレーをする友人や、ボランティアをするイベントのスタッフも多くはブラジル人。プライベートでもコミュニケーションを取り、語学力の向上を図る大谷さん。「将来は島根県に戻ってブラジル人の支援をしたい」と話していました

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