◆まだまだ発見のある飯南町ふるさとの森
梅雨明けの時期、セラピーロードを歩いていると、足元に何やらマッチ棒のような突起が出ていることに気付きます。気になったので掘ってみると…そこにはカメムシの亡骸が!
調べてみると、その名の通りの「カメムシタケ」と言う冬虫夏草(とうちゅうかそう)の一種でした。カメムシの生きているうちに菌が入り込み、カメムシが死ぬと栄養を吸って育つそうです。名作アニメに出てくる場面みたいだったので、一人でテンションが上がりました。
そして、お次にお届けするのは「オニノヤガラ」です。私も見るのは初めてで、ロード内に1株だけ確認しました。山地の樹林下に生え、ナラタケと共生する無葉ランだそうです。生薬名は「天麻(てんま)」と言うそうで、頭痛やめまいに効能があり、名前の由来は鬼が用いる弓矢の柄からきていると言われています。
その他にもかわいらしい釣り鐘型の「ホタルブクロ」や秋にはアケビのような実を付ける「ツチアケビ」の花など、数が少ない珍しい植物に出会えます。
長らく森を歩いていますが、未だに新しい発見があります。年によって生えたり生えなかったり、多かったり少なかったり。森は大きな命の循環だということを感じさせてくれます。自然は多くのことを教えてくれますね。
問合せ:(一社)飯南町観光協会
【電話】76-9050
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