こんにちは 中山間地域研究センターです。
島根県の野生鳥獣による農林作物被害額は、イノシシの被害を中心に、この10年間概ね7~8千万円前後で推移しています。また、令和5年に中山間地域の全集落を対象としたアンケートでは、“困りごと”として「鳥獣被害の増加」を挙げる集落の割合は半数を超えており、鳥獣被害対策は農林業関係者に限定されたものでなく、集落全体の問題として住民意識が高まっていることがうかがえます。
鳥獣被害から効果的に集落を守るには、従来の農家や営農組織などが個別に行う対策では限界があります。鳥獣被害の現状・課題について非農家を含めた地域全体(地域ぐるみ)で把握、共有し、鳥獣の餌となってしまう生ゴミや、放置されている果樹の伐採など、鳥獣を集落に引き寄せない対策を行うことが重要となります。
当センターでは、各地域で実施される被害対策の参考となるよう「元気な地域をつくる鳥獣被害対策支援ガイドブック」を作成しました。このガイドブックでは、皆さんの地域での被害や対策の現状・課題、実施体制や、対策への住民意欲などについて診断シートを用いて客観的に把握し、掲載している取組事例を参考に、自分たちの集落でできる取組についてご検討いただくことができます。定期的に地域診断を行うことで、被害対策をステップアップしていくことも可能です。
このガイドブックは、今後も内容の充実、事例の更新、追加を行う予定ですので、ぜひご活用ください。内容について、皆さんからのご意見をお待ちしております。
問合せ:
鳥獣対策科【電話】76-3818
中山間地域研究センター【電話】76-2025【URL】https://www.pref.shimane.lg.jp/chusankan/
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