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まちのおもちゃ箱(1)「県産スギ大径材を使った接着重ね材」の開発

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島根県飯南町

こんにちは 中山間地域研究センターです。

県内のスギ人工林は成熟し、市場に流通する丸太は、直径40センチメートルを超える大径材が増えつつあり、今後も増え続ける見込みですが、大径材を建築材として利用する技術が十分に整っていないことから、まだまだ積極的には利用されていない状況です。
当センターでは、スギ大径材を付加価値の高い建築材として積極的に利用してもらうため、(1)大径材から品質の高い建築材をできるだけ多く得る(歩留まりを上げる)、(2)できるだけ大きな規格の建築材を作る、(3)必要な強度性能を確保することを目指し、「スギ心去(しんさ)り材(注1)」を貼り合わせてつくる「接着重ね材(注2)」の開発に取り組み、試験製造と性能試験を実施しました。
柱材を製造するような一般の製材工場でも、材料を押し付けて接着する設備(プレス機)を整備すれば、大断面の建築材を製造することが可能になります。
今後、試験結果をもとに「スギ大径材を使った接着重ね材」の製造マニュアルを作成し、県内製材工場への普及・技術移転に活用します。
(注1)スギ大径材から製材する丸太の中心部を持たない材
(注2)柱寸法の角材を厚さ方向に平行に積み重ね接着することによって、より厚みのある大きな断面の建築材にしたもの

問合せ:
木材利用科【電話】76-3825
中山間地域研究センター【電話】76-2025【URL】https://www.pref.shimane.lg.jp/chusankan/
(本紙10ページにQRコードを掲載しています)

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