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〈特集〉ハンドボールを次世代に

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島根県飯南町

松江市大会優勝など、優秀な成績を収める飯南町の社会人ハンドボールチーム

今月は「令和5年度島根県スポーツ奨励賞」を受賞し、ハンドボールに真剣に向き合う飯南ハンドボールクラブを取り上げます。

◆楽しみながらも真剣に
2月15日、松江市のホテルで開催された「令和5年度島根県スポーツ功労者・スポーツ奨励賞」の表彰式。団体として唯一の奨励賞を受賞したのは、平成2年に結成され、近年、活発に活動している「飯南ハンドボールクラブ」です。同クラブは現在、学生や社会人16人が所属。大会への出場や定期的な練習を行っています。
3月8日19時30分から行われた練習に参加したのは9人。会場の頓原中体育館には、選手同士のぶつかる音や味方への指示の声が響き渡ります。
クラブでの練習は月に数回。参加するのは10人前後だそう。「メンバーの多くは20代の若者。仕事もあるし、結婚して子育てもあるので、全員揃うことはほとんどないですね」と話すのはクラブの監督であり、メンバーの多くが勤務する(有)中山板金の社長でもある中山直樹さん(下赤名)です。
怪我をする可能性もある激しいスポーツのハンドボール。だからこそ、楽しみながらも真剣に取り組むメンバーの姿がありました。

◆仕事にも好影響
「仕事以外で真剣に取り組めることがあるのは、若者にとっていいこと。その分仕事にも真面目に取り組んでくれています」と中山さん。「みんな高校からの経験者。体の動かし方も分かっているので、意外と怪我もしませんよ」と続けます。
クラブのメンバーの多くは町内在住の社会人。メンバーの石飛完多さん(頓原)も町内でハンドボールを続けている一人。「ハンドボールができる環境があることに感謝しています。ハンドボールを続けられることが、Uターンした理由の一つです」と石飛さん。「ハンドボールをすることで、仕事に迷惑を掛けることはできないので、仕事も真剣です」と笑顔で続けます。
真剣にハンドボールに向き合う石飛さんやメンバー。その理由は「楽しさ」だけではなく、チームとしての目標がありました。

◆孫の世代まで
「高校卒業後も飯南町でハンドボールができる環境づくり」、「若者が地元に残るきっかけづくり」がクラブの目標でしたが、最近は、目標も少しずつ変わってきたそう。
「『今後も大会で優勝すること』『国体選手に選出されること』。メンバーそれぞれの目標があります」と中山さん。「クラブとしては、『ハンドボールの魅力を次世代につなげること』が目標です」と話します。
昨年7月には、島根県ハンドボール協会との共催で、小学生対象のハンドボール教室を町内で初めて開催。今後も継続して開催していく予定なのだそう。次世代のプレーヤー育成にも力を入れています。
「町内の子どもたちにハンドボールの魅力が伝わり、競技人口が増えればうれしい。個人的には、プレーを続けている息子やメンバーが、その子どもたちとプレーしている姿を観るまで、プレーできる環境を整えて、魅力を伝えていきたい」と笑顔の中山さん。
「次世代につなげる」―。プレーできる環境や真剣に取り組むこと。ハンドボールの魅力だけでなく、そんなことも伝わってきました。

◆奨励賞報告
「令和5年度島根県スポーツ奨励賞」はスポーツの普及・振興に顕著な功績が評価されるもの。飯南ハンドボールクラブは、飯南高卒業生を中心とした社会人チーム。大会での成績、飯南高ハンドボール部での練習指導やまちの生涯スポーツ推進等へ寄与している点が評価されました。
併せて、令和12年開催予定の「島根かみあり国スポ・全スポ」に向け、小学生対象のハンドボール体験教室開催など、競技力向上に努めている点も評価されました。

◆キャプテンから皆さんに
私たちは、主に飯南高のハンドボール部のOBが集まったクラブです。
同世代で飯南町に住んでいるハンドボール部のOBが多く、大人になってもハンドボールをやりたいという想いで活動しています。
これまでは、高校の部活動でしかハンドボールができませんでした。大人の私たちが活動することで、飯南町でのハンドボールの知名度を高め、スポーツ少年団など幅広い世代でハンドボールができる環境を増やせたらと思っています。
練習はそれぞれの仕事の都合もあり月に1回程度です。頓原中学校の体育館を借りて、2時間ほど練習しています。
経験者でもそうでない方も、興味のある方はお声がけください。

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