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〈特集〉令和6年度施政方針(2)

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島根県飯南町

◆総合振興計画に掲げる主要施策
【自治・協働】
◇財政の健全化
過去に実施した本庁舎建設や拠点複合施設の整備、光ケーブル整備など、相次ぐ大規模事業により、公債費(借金)が増大しており、残高は、目標上限値の100億円を超える状況が続いていました。町債の繰上償還を継続し、併せて町債の発行も抑制していました。
今年度も財源を確保し、効果的な繰上償還の実施に努めます。これに連動し、財政状況の自由度を表す経常収支比率も改善傾向にあり、次期総合振興計画の策定に併せて、財政の健全化と事業の取捨選択に取り組みます。
※詳細は4〜5ページ

【教育・文化・子育て】
◇教育環境の充実
これまで、保小中高一貫教育やICT教育など、本町ならではの魅力ある教育を推進してきました。2月には、飯南町教育環境基本方針検討委員会の作野広和委員長から教育長に答申をいただきました。
今年度は、この答申を尊重しながら、より具体的な計画を定める「教育環境基本計画」の策定に着手します。

◇滞在型地域交流拠点施設の整備
県外、町外生が、親元を離れて飯南高校へ進学するには、地域との交流も踏まえた安心安全に生活できる環境の整備が必要です。来島地内への滞在型地域交流拠点施設の建築工事に着手し、来年3月の完成に向け事業を進めます。

【産業】
◇農業の振興
深刻な課題である「担い手不足」対応は、飯南町農業担い手支援センターが中心となり、担い手の育成を進めています。今年度は、「地域計画」の策定に着手します。10年後の農地集積や農業課題を、担い手を中心に話し合い、地域の誰もが農業経営や農地集積の課題を把握し、解決に向けた取組を継続的に支援します。
園芸は、関係機関が協力し、パプリカ、サツマイモなど、町が推奨する品目の生産に係る支援を継続します。特にサツマイモは、近年、栽培面積、収量ともに伸びていますが、今年度、サツマイモ生産組合が取り組まれる県の産地創生事業を活用した「サツマイモの産地化」を支援します。
リースハウスの整備は、現就農者の生産拡大を図るため、新規ハウスを10棟整備する計画で、安心して就農できる環境整備に取り組みます。

◇畜産の振興
昨年の全国和牛能力共進会で、奥出雲和牛の品質レベルの高さが全国区となりました。さらなるブランド力強化、品質向上に向けた和牛改良を促進し、町内産和牛の有利販売、畜産農家の所得向上につなげます。
飯南町堆肥センターの恒常的な経営赤字解決のため、保管効率の向上、販売方法の多様化に対応できるよう整備したペレット製造設備を可動し、経営改善につなげます。

◇有害鳥獣対策
令和3年度以降休止していた、国の補助事業による防護柵等の支援は、事業の再開を計画しています。今後は、地域の要望を伺いながら農地への獣害対策に取り組みます。

◇い〜にゃんPAYの普及・利用促進
昨年12月にスタートした地域通貨い〜にゃんPAYですが、3月末日現在の加入率は91・83パーセントです。住民健診の受診や長生き体操への参加、子育て世代への生活用品給付といった行政が発行するポイントの付与も予定しています。事業主体である商工会と共に、普及・利用促進に努め、町内での経済循環の活性化につなげます。

◇街路灯更新
昨年度の頓原地域に引き続き、赤来地域連坦地の街路灯をLED街路灯に更新します。

【保健・医療・介護・福祉】
◇新型コロナウイルス感染症のワクチン接種
コロナウイルスは、4月からB類疾病に位置付けられ、インフルエンザと同等の取扱となることから、ワクチン接種について、自己負担が生じます。国は、定期接種の開始を秋以降とされており、今後の接種方法等は、情報を確認次第、町民の皆さんにお知らせします。

◇地域医療の維持・充実
飯南病院の今年度の医師の体制は、引き続き島根県、島根大学などと、非常勤の先生方のご理解、ご協力により、診療体制を維持し、必要な医療を提供できることとなりました。
医療従事者の確保・育成は、病院事業の安定化・維持に必要不可欠です。今後も、町民の皆さんとともに地域医療の維持に取り組みます。

【生活環境】
◇「子育て世代が住みたい田舎」全国1位獲得
宝島社が発行する「田舎暮らしの本2月号」で、本町は人口1万人未満のまちのうち、住みたい田舎ベストランキング「子育て世代部門」全国第1位を獲得しました。
今後も、移住定住人口の増加に取り組みます。

◇公営住宅の整備
新たな公営住宅として、頓原地内に6戸建て2棟(単身用住宅)を建築します。

◇公共交通の見直し
赤名地区のデマンドバスは、運行エリアを見直し、4月から来島診療所まで路線を延伸しました。上赤名・下赤名地区の皆さんは乗り換えなしで医療機関へ直行でき、利便性が向上します。
自動運転赤名線は、赤名地区の皆さんとの意見交換も実施し、今月から運行を一旦休止しました。自動運転車両の利活用の可能性を研究し、今後の方向性を決定します。

◇国道54号(三次〜松江間)改良促進期成同盟会
国道54号の防災・老朽化対策を促進するため、沿線の三次市、松江市、雲南市の賛同を得て、国道54号(三次〜松江間)改良促進期成同盟会を設立しました。
国道54号の改良促進を図るため、構成市町と連携しながら取り組みます。

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