文字サイズ
自治体の皆さまへ

ルーツいいなん-36-

30/33

島根県飯南町

このまちに住んでいようと、なかろうと、ルーツをたどれば飯南町。生まれや育ちは違っても、飯南町に縁やゆかりがある。そんな人たちを紹介します。今回登場した人が次の人を指名。つながり続くよどこまでも。

◆優しさと縁があったから
裏地やボタンなどアパレルの服飾副資材の商社として、ファッション業界をサポートする島田商事(株)。その福山営業所で、企画やデザインを行うのが岡和絵さんです。
「『人に喜んでいただける物を作る』ことを意識しています」と話す岡さん。デザインだけでなく、環境問題の改善や海外への製品流通などにも取り組んでいます。
岡さんがデザインに興味を持ったのは、写真店を営んでいた両親の影響なのだそう。「子どものころから両親の仕事姿を見ていたし、作品展などに連れて行ってもらっていました」と話します。
高校生になり、進学を考え始めた際、「デザインやものづくりの道に進みたい」と決めた岡さん。そこから受験までの期間、飯南町の人の優しさや縁に助けられたそう。「高校では美術の授業がなく、受験で必要な技術をどう学ぶべきか悩んでいた時に、友人のお父様からの紹介で、赤来中の教頭先生に教えてもらえることになりました」と振り返ります。
その後、また違う縁がつながり、三刀屋高校で放課後にデッサン等を指導してもらえるようになったそう。岡さんは、周囲の方々に支えられ、受験勉強を乗り越えました。「飯南町の地域力があってこそできたこと」と笑顔で話します。
「助けていただいた分、商品を作り続けることが恩返しです」と岡さん。これからも縁を大切に、次世代につながる製品作りや事業に取り組みます。

◇岡 和絵(かずえ)(旧姓:藤原)
野萱出身。飯南高卒業後、奈良芸術短期大学に進学し、クラフトデザインを専攻。卒業後、奈良県でバッグや雑貨のデザイナー経験を経て、現在は広島県福山市で、会社員として服飾等の企画やデザインを行う
短大でクラフトデザインを専攻していたこともあり、集中して物を作ることが好きだという岡さん。「趣味でステンドグラス制作の教室に通っています。集中して作業することで、ストレス解消になるんです」と笑顔で話していました。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU