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自治体の皆さまへ

まちのおもちゃ箱(3)健康コラム-保健・医療・介護・福祉

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島根県飯南町

【飯南病院便り】

◆総合診療(そうごうしんりょう)について~(2)総合診療科と内科の違い~
診療部長 松本賢治

総合診療科は2018年の新専門医制度から基本的な専門科の1つになっています。内科や整形外科と同じ専門科です。つまり、内科とは違います。では、どこが違うのか。
内科は、内科の病気が診療の対象です。心臓の病気をみる循環器や肺の病気をみる呼吸器など内科全般の病気をみます。逆に言うと、内科以外の病気は基本的にはみません。特に、大きな病院や都会のクリニックではその傾向が強く出ます。
一方、総合診療科は、病気を診療の対象としていません。ここが大きな違いです。決して病気をみないということではありません。診療の対象は、皆さんや皆さんの家族、皆さんの地域全般になります。○○病のAさんという見方ではなく、Aさんに○○病があると考え、あくまで主体は病気ではなく、Aさんなのです。
こういう意味で総合診療科の専門は「あなた」なのです。得手不得手がありますが、皆さんに困ったことがあれば、診療科を区別せずに対応します。しかし、全てできるわけではありません。できないことはできる人にお願いします。さらに、皆さんの気持ちや性格、家族関係や仕事、周辺の環境などを考慮して、皆さんに一番良いと思われる対応を相談しながら決めていくことができます。私の外来に来られている方は、根掘り葉掘り聞かれて迷惑かもしれませんが、実は皆さんのことをよく知ることこそ、最良の医療を提供するための第一歩なのです。ただのお話し好きのおじさんではないのです!
ここで前回の解答。飯南病院に内科医は何人いるか?「私の答え」は0人です。総合内科専門医はいますが、総合診療医としてのマインドをもって診療にあたってくれています。次回、「総合診療医のどこに専門性があるのか!」です。

【保健福祉センター便り】

■9月10日~16日は「自死予防週間」
~「誰も自死に追い込まれることのない社会」の実現に向け、自死対策を推進~
本町では、令和6年度、自死予防計画「健康(まめ)ごころ推進計画」の策定に向けて、話し合いを進めています。
◆大事なことは2つ
◇自分のこころの状態を知っていますか?
早めにストレスに気づいて、適切に休むことが、こころとからだの健康には大切です。
《こころのサイン》
・不安や緊張が高まって、イライラしたり怒りっぽくなる
・ちょっとしたことで驚いたり、急に泣き出したりする
・気分が落ち込んで、やる気がなくなる
・人付き合いが面倒になって避けるようになる
《からだのサイン》
・肩こりや頭痛、腹痛、腰痛などの痛みが出てくる
・寝つきが悪くなったり、夜中や朝方に目が覚める
・食欲がなくなって食べられなくなったり、逆に食べすぎたりする
・下痢や便秘になりやすくなる
・めまいや耳鳴りがする
◇悩んだときに相談できる人はいますか?
・厚生労働省ウェブサイト「まもろうよこころ」…電話やSNS の相談窓口等を分かりやすく紹介しています。
・知らせてほしい、心のSOS。厚生労働省
(本紙11ページにQRコードを掲載しています)

問合せ:
飯南病院【電話】72-0221
来島診療所【電話】76-2309
保健福祉センター【電話】72-1770

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