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ルーツいいなん-38-

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島根県飯南町

このまちに住んでいようと、なかろうと、ルーツをたどれば飯南町。生まれや育ちは違っても、飯南町に縁やゆかりがある。そんな人たちを紹介します。今回登場した人が次の人を指名。つながり続くよどこまでも。

◆自分の想いを規制しないこと
飯南町からのお客さんも多い美郷町湯抱の窯元「石見鴨山(おおざん)窯」。陶芸家として、多くの作品を制作するのが森山良二さん(76歳)です。
もともと、16歳から絵画をしていたという森山さん。陶芸を始めたのは、Uターンして数年経った36歳の時。仕事で企画した陶芸教室がきっかけだったそう。「地元で高齢者向けの陶芸教室を企画した際に、自分もやってみたくなって、土に触れた瞬間に、『ビビッ』ときたんです」と森山さん。翌日から20年近く続けてきた絵画をきっぱりやめ、陶芸にのめり込んだと言います。
そこから約40年、陶芸を続けている森山さん。器だけでなく、鬼を連想させる個性的な焼き物なども制作する中で、「自分の想いを規制しないこと」を大切にしています。「もともと独学ですし、固定概念などに捉われず、自分の考えや想いを形にしています」―。
作品制作と違い、お客様との会話が得意ではなかったという森山さん。お客様とのやりとりは妻の玉枝さんに任せていたそう。「最近は話好きな妻の影響もあり、よく話をするようになりました。作品を観たり、買ったりしてもらうこともですが、お客様との会話も大切です」と笑顔で話します。
「飯南町は近いですし、古くからの友人もいるので、縁があります。赤名の道の駅や産直市によく行きますよ」と話す森山さん。これからも自らの感覚を大切に制作を続け、笑顔でお客さんを迎えます。

◇森山 良二(もりやま りょうじ)
邑智郡美郷町出身。大田高卒業後、大学で美術を学ぶ。20歳で上京し、絵画教室等を開く。30歳でUターン後、美郷町湯抱に窯元「石見鴨山窯」を開き、現在まで陶芸家として活動
「70歳を機に、また絵を描き始めました。絵を描いたり、陶芸をしたり、年をとってもやりたいことや夢を持っていたい」と森山さん。漫画家の妻玉枝さん(写真右)の作品や自らの絵画は、築100年を迎えた実家を活用したギャラリーに展示されています

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