【飯南病院便り】
◆飯南町立飯南病院開設50周年記念式典を通じて
飯南町立飯南病院 院長 角田 耕紀(すみた こうき)
令和6年12月7日、飯南町立飯南病院開設50周年記念式典が開催され、多数の関係者の皆様とともに飯南町の医療の歴史を振り返る貴重な機会となりました。
旧頓原町では昭和35年に頓原町母子健康センターが開設され、これに併設される形で翌年に頓原診療所が開設されました。飯南病院の起源は、昭和49年頓原診療所から頓原病院となった時代にさかのぼります。それから50年。平成12年には現在の場所に頓原病院が移転新築され、平成17年に赤来町、頓原町の合併により飯南町が誕生したことにより飯南町立飯南病院となりました。
ここに至る歴史を振り返るとき、時代背景や社会構造の変化と共に、保健・医療・介護・福祉分野ではさまざまな課題、難題、困難が多くあったことと思います。今、町立病院として存在し続け、住民生活の支えであり続けていることは、決して当たり前ではなく、町民の皆様のご理解、ご協力、各時代時代の諸先輩方、関係者の皆様のご尽力のおかげでありますことに、あらためて感謝申し上げますとともに敬意を表します。
実は、病院が誕生した昭和49年は、私が生まれた年でもあり、病院も50年、私も50歳ということに、何かの深い縁を感じているところです。院長の職を拝命し、この50年にわたる病院の歴史の中の一部ではありますが、関わることができ、さまざまな経験や出会いを通じて、医師として、また人としても成長する機会を与えていただいていることに感謝しています。
人がその地域で生き、生活を営んでいくうえで、また地域が持続可能であるためには、保健・医療・介護・福祉の連携・統合を基礎とした地域包括医療・ケアシステムを整備し続けていくことは不可欠な要素であり、まちづくりの根幹を支える基盤であると思います。これからも、飯南町のニーズに合った医療体制を、皆さんと一緒に作り発展させていけるよう努力していきたいと思います。
問合せ:
飯南病院【電話】72-0221
来島診療所【電話】76-2309
保健福祉センター【電話】72-1770
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