■「安心」の土台づくり
▽子育て・健康・地域共生
「インクルーシブな社会の実現に向けた環境整備」
多様でインクルーシブ(包括的)な社会の実現に向けた環境の整備に取り組みます。核家族や共働き家庭が増える中、依然として女性に家事・育児の負担が偏っている傾向にあるため、男性の家事・育児参画への意識を醸成するためのプロモーション等を展開していきます。また、本県の女性の健康寿命の全国順位が低いことから、女性の健康に関する課題を要因分析するための調査を実施します。このほか、地域の多様な主体による困りごとを抱える人の早期発見・解決に向けた仕組みの構築を推進していきます。
[重点事業]
・ひろしま子育てもっと応援事業
・健康ひろしま21等推進事業
・地域共生社会推進事業
▽人口減少対策・人手不足対策
「県民の希望出生率と社会動態の均衡実現」
広島県では「県民の希望出生率」と「社会動態の均衡」を実現させることで、人口減少の抑制を目指しています。本県の合計特殊出生率は、全国平均を上回っているものの低下傾向で、子供を持ちたいという希望の実現を阻害している課題に対応した対策を講じていく必要があります。また、若年層を中心とした転出超過が依然として拡大し、本県の人口動態は厳しい状況にあります。このため、徹底した要因分析に基づく社会減対策の再構築など、全庁をあげた総合対策を実施していきます。加えて、2024年問題に直面している運輸、建設業界等を中心に深刻化する人手不足にも対策を講じていきます。
▽高度医療・人材育成拠点整備
「新病院の設置に向け基本設計に着手」
広島県が目指している医療の未来の中核をなす、高度医療・人材育成拠点である新病院の2030年度の設置に向けて、基本設計に着手します。医療資源を集約する新病院において、県民の皆さまが全国トップレベルの医療を受けられ、それに伴う症例の集積化など、医療職にとって魅力ある環境が整備されることで医療人材不足の解消を目指します。また、医療人材が増えることによって、地域間・診療科間の医師偏在が解消されるという好循環を生み出し、将来にわたって持続可能な医療提供体制を構築していきます。
◎広島県が目指す医療の未来
効果(1)
全国トップレベルの医療が受けられる
効果(2)
医療人材不足が解消される
効果(3)
地域間・診療科間の医師偏在が解消される
■こんな施策にも注力していきます!
▽適散・適集 「広島県地域公共交通ビジョン」の推進
「持続可能な地域公共交通の実現」
県全域を対象とした地域公共交通政策のマスタープランとして、「広島県地域公共交通ビジョン」を策定しました。公共交通ビジョンの目指す姿の実現に向けて、市町や交通事業者と一体となって、今年度から様々な調査事業や実証事業等に取り組みます。またこうした取組の基盤となるデータ整備や人材育成も進めるとともに、関係者がそれぞれの役割を果たすために必要なマネジメントを行うことで、本県の地域公共交通の持続可能性を高めます。
▽物価高騰対応 長期化する物価高騰への対応
「影響を受ける県民や事業者を支える取組」
長期化する物価高騰に対し、「足元の影響緩和」と「将来を見据えた構造的な課題の解消に取り組む事業者等への支援」の両面から対策を実施します。まず「足元の影響緩和」として、物価高騰による影響の緩和を図るため、電力・ガスの料金高騰等への支援を当面継続します。また、将来を見据え、「エネルギー価格等に左右されにくい経済社会への転換」や「生産性向上等による持続的な賃上げの実現」に向けた事業者等の取組を支援します。
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