市内全中高にスタディサプリ導入 新しい学びが始まりました

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「学校向けスタディサプリ」は、株式会社リクルートが運営する教育システムです。昨年度から吉田高校1年生に試験的に導入していましたが、今年度の2学期からは市内全ての中学・高校での運用が始まりました。公費での導入は広島県内で唯一です。どのような学びが始まっているのか解説します。

■ICT(情報通信技術)教材「学校向けスタディサプリ」導入の目的

◇地元の高校への就学を促進
市内全ての中高に導入することで、地元の高校へ進学した場合には連続性のある学びを受けることができるようになります。

◇生徒全員に平等な教育を
一人1台ずつ配布しているタブレットを用いて、家庭で自主的に学習することが可能です。経済状況などによる教育格差を減らします。

■「学校向けスタディサプリ」による学びの特徴
WEBテスト教材、動画教材、配信・管理機能の3つが主な機能。
一人一人に最適な学習を提供します。

◇特徴1.分かりやすい講義動画
WEBドリルと講義動画がセットになっています。繰り返し視聴したり、授業の進度に合わせて視聴することで、自分の理解度に応じた学習ができます。
[ポイント]
学校で使用する教科書に連動しているため、学校の授業の予習・復習、定期テスト対策に最適です。

◇特徴2.自分に合った学習を選択
実際の学年に関わらず、全ての学年の学習コンテンツが利用できます。小学1年から高校3年まで対応しているので、学び直しや先取り学習が可能です。
[ポイント]
都道府県別に、5年間の入試を分析した公立学校受検対策講座も利用できます。

◇特徴3.データをもとにした指導
生徒の理解度を把握するために、学校では15分程度のオンライン単元テストを活用することができます。そこで明らかになった個別の理解度に基づき、最適な課題を配信できます。
[ポイント]
課題の結果を簡単に管理できるため、後のフォローや指導に生かすことができます。

■スタディサプリ導入で安芸高田市が目指す教育

◇個別最適な学び
生徒一人一人に合わせた質の高い教育の機会が、市内全ての子どもたちに均等に与えられる環境を構築します。

・子どもたちの学力の底上げ
スタディサプリには細分化された多数のカリキュラムが用意されているので、理解度に合わせて課題を選択し学ぶことができます。中学校入学時には小学校の学び直し、高校入学時には中学校の学び直しなど、進学時の理解度の遅れもサポートできます。

・自律した学習
生徒自身が学習項目を選択することができます。教員からの課題の指示以外にも、得意分野をさらに進めたり、苦手分野の克服など自分に合わせた学習を進め、理解することで、学びの面白さの実感にもつながります。

・学びの機会の保障
教育面で不利といわれる中山間地域での学びの選択肢の少なさを補い、他の地域との教育格差を是正します。

◇教員の働き方改革
教員の負担を減らし、それぞれの生徒に向き合える時間をこれまで以上に確保することで、よりよい教育を生徒に届けます。

・負担軽減
頻繁に行われる単元テストや、確認テストの作成、採点などに係る時間を削減することができます。生徒の学習状況の把握もスタディサプリで管理されるので、教員の多数の事務作業が軽減されます。

・教育の質の向上
現状十分にとれていない教員の休憩時間を確保することで、教員自身の成長、学びの時間を確保します。生徒と向き合う時間も増え、これまで以上に細やかなケアを行うことができます。

■先生に聞いてみました　吉田高校では昨年度から運用中
・吉田高校教員　小澤　圭介先生
当校では昨年度から、1年生全生徒の学習にスタディサプリを導入しています。スタディサプリは、もっと学びたいという意欲を叶える教材。この有用性に気づき、苦手な部分だけでなく、先の学習まで進めている生徒もいます。私たち教員もしっかり活用し、より質の高い教育を届けていきたいです。

問合せ：学校教育課　学校教育指導係
【電話・お太助フォン】42-5628