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日本の伝統を受け継ぐ 高校生たちの青春の輝き

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広島県安芸高田市

■第13回高校生の神楽甲子園ひろしま安芸高田
日時:7月20日(土)21日(日)
当日の様子を見ることができます
YouTube〔公式〕神楽門前湯治村
※詳しくは本紙掲載のQRコードからご確認ください。

神楽に全力で挑んだ1年間の集大成「神楽甲子園」。今年は、北は岩手県、南は宮崎県と全国から過去最多の22校が集まり、地域色あふれる多彩な神楽を披露しました。一日で最も優秀なチームに贈られる「日藝選奨」は、1日目は大分県の由布高校。2日目は2年連続で島根県の飯南高校が受賞。高校生の汗と涙に心を揺さぶられる2日間となりました。

◆由布高校 郷土芸能部(大分県)
地元に伝わる「庄内神楽」の演目『二草』を披露。奏楽のレベルが高く、特に大太鼓の演奏は見事。舞は、御幣、刀、弓のチームワークが素晴らしく、演技に魂がこもっており、速いテンポの奏楽との連携も優れていたと評価されました。

◆飯南高校 生命地域ラボ・神楽愛好会(島根県)
「神楽甲子園に出場したい」という生徒の強い思いで2019年に結成された神楽愛好会。2年連続の「日藝選奨」を目指して選んだ演目は『土蜘蛛』。奏楽、役の踏みどころ、演舞、所作、神楽に懸ける強い思い、全てが抜きんでていたと評価されました。

◆日藝選奨審査員/日本大学芸術学部演劇学科 小林 直弥 教授
・神楽には、人々の幸せを願う思いが詰まっているその思いを全力で表現する姿に胸が熱くなります!
第9回から神楽甲子園の審査員を務めていますが、毎年、高校生たちのレベルの高さと情熱に感動しています。彼らの演舞からは、「人々の幸せを祈る」という神楽の本質を理解し、取り組んでいるのが伝わります。若い世代が日本文化を継承している。しかも全国で、こんなにもたくさんの若者が…!と思うと、我が国も捨てたものではないとうれしく感じます。また、神楽団に所属する大人たちが大会運営に参加し、小さな子どもが会場で剣を持って遊んでいるという光景にも感激しています。この子どもたちが神楽を舞う高校生に憧れ、10年後に神楽甲子園の舞台に立つかもしれない。神楽という伝統芸能が次世代に継承されているさまを見ることができるのは、日本の舞台芸術を研究している身として非常に感慨深いものがあります。
今回、飯南高校が2度目の日藝選奨を受賞しましたが、本来、神楽は神にささげるもので、採点するものではありません。しかし、目標があるから頑張れるし、伝統文化も磨かれていきます。そういう意味では日藝選奨も意味があると思い、一つ一つの舞や奏楽を真剣に、そして、楽しんで見させていただいています。

◆安芸高田の伝統芸能を受け継ぐ若き星たちユネスコ無形文化遺産に登録されている「早池峰(はやちね)神楽」を継承

○吉田高校 神楽部/演目「鈴鹿山」
[舞手]部長 植田 虎安さん(3年生)
「鈴鹿山」は、中学3年生のときに神楽同好会で披露した思い出深い演目であり、高校最後の舞台でももう一度やりたかった演目です。もっと上手くできたとは思いますが、それでも満足できました。たくさんの拍手をいただけて、本当にうれしかったです。3年間、仲間と共に力を合わせ、チームワークを大切にしながら頑張ってきました。多くの方々と関わることができ、心から感謝しています。

[舞手]川上 獅瀬さん(1年生)
1年生の中で一番良いと思ってもらえる舞を目指し、特にキレや細かい所作にこだわって取り組んできました。今日の自分の舞は80点。口上が力強さに欠けてしまったように感じましたが、動きのキレは良かったと思います。神楽は、舞のかっこ良さはもちろん、太鼓でさまざまなリズムを表現できるのも楽しい。どんな舞台も作れると、無限の可能性を感じています。

○[初出場!]大迫高校 学芸部神楽班(岩手県)/演目「三番叟」「竜天」
[笛]部長 佐々木 円さん(3年生)
当日までかなり緊張していたので、笛の動画を見直すなど練習を重ねてきました。観客の多さに圧倒されましたが、大舞台を経験できたことで、自信がついたと思います。

[舞手]岡本 慶洋さん(2年生)
県外で行う初めての舞台だったので、緊張していましたが、ベストを尽くすことができました。たくさんの拍手をもらい、代々引き継がれてきた部の活動が認められたと感じました。

[舞手]加藤 元さん(1年生)
中学3年生のときに初めて神楽を観て、舞やリズムに強く引かれました。神楽には、見る人を引き込む不思議な魅力があると感じます。神楽を教えてくれた地域の方々に感謝しています。

[舞手]木村 健太郎さん(2年生)
高校入学前から伝統芸能に興味があり、神楽のキレのあるかっこいい舞に憧れて入部しました。東京出身ですが、大迫高校に入ったことで、貴重な経験ができていると感じています。

問合せ:商工観光課 観光係
【電話・お太助フォン】47-4024

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