■時代の流れを捉え、社会に開かれた教育を
近年、地域連携や主体的な学びなど、時代に合わせた新しい教育に力を入れています。ここから10年、20年後に、社会をリードする人材が生まれるかもしれません。小中学生の保護者の方はもちろん、地域の皆さんも2校の取り組みに注目してみてください。
◆吉田高等学校
1.未来を切り開く力を得る、特色ある学び
[探究科]
総合学科の区分で県内唯一の学科。課題発見・解決型の学びで、自ら学ぼうとする意欲を養います。中学校への「探究出前授業」や、「みつや学フェスタ」(今年は10月27日〈日〉開催)など、外部との交流や発表活動を積極的に行っています。
[アグリビジネス科]
農業について生産から加工、流通、販売まで学べる学科。授業で栽培したブドウで作る100%ジュース「青春の一滴(ひとしずく)」、シャインマスカットのサンドなどを地域の方と連携して商品化。実践的な授業で、学び続ける力と周囲とつながり合う人間性を育みます。
2.個別最適に対応!学びのフォロー体制
他校よりも生徒一人当たりの教員数が多く、一人一人に合わせた質の高い教育の提供を目指しています。2023年度から「スタディサプリ」を導入。苦手な部分の復習はもちろん、先の学習まで進めることができ、学びたいという意欲を叶えます。また、習熟度レベルで授業を分け、生徒に合った進路実現をサポートします。
3.挑戦する心を育てる主体的な取り組み
生徒会が主体となって、市から託された100万円の使い道を決める「高校生が決める100万円事業」。文化祭をさらに盛り上げる取り組みと、食べ物の自動販売機の導入・飲食スペースの整備を行います。また、昨年には地域創造ゼミでアイデアコンテストを行い、1位を獲得した「吉高マルシェ」を初開催。地元の特産品について学び、商品の紹介を行いました。今後も引き続き、生徒の発案でさまざまな取り組みを実施していきます。
4.部活動でも大活躍!さまざまな活動で高まる注目度
昨年11月、市が宮島で主催した奉納神楽に神楽部が出演。多くの観光客の前で「厳島合戦」を披露しました。野球部は2023年の秋季中国地区高校野球大会広島県予選会で、わずか9人の部員でベスト16の大躍進!今年は部員も増え、より精力的に活動しています。また書道部は、市制施行20周年の節目を記念したキャッチフレーズの大書を手掛けました。部活動でも、地域の代表としての活躍をみせています。
○生徒からのメッセージ
・木坂 心水さん(探究科 1年)
自分の知りたいことについて考えたり、答えがなくても自分なりに考えて解決策を見いだすことが好きなので、高校では探究科に進みました。速いスピードで社会が変わっていく時代を生きる私たちは、さまざまな方向から物事を見ることが大切です。探究科は、自分の視野を広げてくれる場所だと感じています。
・中川 陽人さん(アグリビジネス科 2年)
食べることが大好きなので、食に関わることを学びたいと思いました。農作物への知識が増えているのを実感できますし、きれいでおいしい野菜や果樹を収穫できるのがうれしいです。また、加工販売分野でぶどうジュース「青春の一滴」を作ります。自分の手で栽培したものが製品になるという貴重な経験ができます。
○校長先生からのメッセージ
・吉田高等学校 木村 剛毅 校長
自らの生き方や社会課題の解決方法を探り、社会に貢献できる人材を育てることを目指しています。地域や専門職の方に協力していただくことが多く、外部から刺激を受け、自分たちの力を評価される機会もあります。困難にぶつかった時にどう対処するかを考えることも探究の一環であり、そんな成長のチャンスを大切にしています。
市が企画した「サッカーを通じた外国人との交流」に自主的に参加するなど、生徒たちの積極的な行動に驚かされることも多々。生徒の成長に喜びを感じ、将来を楽しみにしています。
○Information
随時、中学校からの個別相談を受け付けています!
10月27日(日)に道の駅三矢の里あきたかたで開催する「みつや学フェスタ」にもぜひ遊びにきてください。
問合せ:広島県立吉田高等学校(吉田町吉田719-3)
【電話】42-0031ホームページ、Instagramは本紙掲載の二次元コードからご確認ください。
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