■スポーツから生まれる交流 安芸高田の多文化交流事業
こんにちは。市長の藤本悦志です。安芸高田市には現在約1,100人の外国人の方が地域の一員として共に暮らしています。彼らの中には、言葉や文化の違いから慣れない環境での生活に不安を感じている方も少なくないようです。
昨年12月15日(日)、多文化交流事業としてサンフレパークでサッカー交流イベントを行いました。このイベントは、昨年吉田高校の生徒が「サッカーを通じて多文化共生を推進したい」という思いを市に提案していただき実現した取り組みです。
雪が降る中での試合でしたが、真剣勝負で白熱した試合は迫力満点!激しく攻守が入れ替わる試合が繰り広げられました。
試合後には選手同士が笑顔で言葉を交わし写真を撮り合う姿もあり、サッカーを通じて交流が生まれたことをうれしく思います。参加者からは「素晴らしい会場で、とてもエキサイティングな試合ができ本当に楽しかった」という声もありました。
スポーツには、人と人の距離を縮める力があることを再確認しました。ですが実際の暮らしの場では、言葉や習慣といった“壁”が大きく立ちはだかることでしょう。そして、多文化共生は相手と距離が近くなり、知れば知るほど、互いが分かり合える喜びと、分かり合えないことを知る辛さがあり、それこそが多文化共生の“本当の壁”かもしれません。
今後も市として、“本当の壁”と向き合い、乗り越え、安芸高田市に新たな活力を生み出す取り組みを継続していきたいと考えています。
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