■通常疥癬(かいせん)をご存じですか?
ヒゼンダニ(疥癬虫)が人の皮膚に寄生し、激しいかゆみと皮疹を伴う皮膚の病気です。通常疥癬の感染力は弱いものの、長い時間肌と肌の直接接触や疥癬の人が使用したタオル・寝具等を知らずに共有することで感染することがあります。また通常疥癬から感染した場合は潜伏期間が3~4週間と比較的長いため、1例の発症によって医療機関や高齢者施設の集団感染を引き起こす可能性があることから、感染管理上注意が必要な感染症の一つです。
▽主な皮膚症状と部位
症状:赤い丘疹、激しいかゆみを伴う
部位:おへそを中心とした腹部、胸部、脇の下、太ももの内側など
▽疥癬を疑う症状がある場合は早めにかかりつけ医(皮膚科)へ相談しましょう。
・疥癬トンネル
・お腹の赤いブツブツ
▽疥癬の治療
内服や外用薬
▽診断後からご家庭で出来る感染対策
・身体の清潔…出来るだけ毎日入浴を行い、処方された外用薬を全身にくまなく塗る(入浴や外用薬を塗る介助を行った後は、感染防止のために流水と石けんで手を洗う)
・洗濯…衣類やシーツ類はこまめに交換し、ほかと分けて取り扱う(高熱や乾燥に弱いため、50℃以上のお湯に10分以上浸けた後に洗濯するか乾燥機を使用する)
・掃除…落ちた垢(角質)は掃除機で丁寧に掃除する
・その他…治療が長引く・再発することがあるため、完治するまで根気強く治療と感染対策を行う
問合せ:尾道市立市民病院
【電話】0848-47-1155(代)
<この記事についてアンケートにご協力ください。>