■地域の伝統行事の復活!岩子島地区会
●伝統行事を未来に継承
地域の伝統行事であり、尾道市の民俗文化財に指定されている岩子島管絃祭が、コロナ禍による中断期間を経て、5年ぶりに開催されました。
開催にあたっては、岩子島地区会、岩子島民俗伝統保存会をはじめとした地域の方々が、地域の伝統行事を次の世代に継承し地域の活性化を図るため尽力されました。
今回は、岩子島の地域のこうした取組について岩子島地区会の会長にお話を伺いました。
▽開催までの取組
管絃祭の開催に当たっては、行事用備品の修繕や調達といったものから、船の手配、駐車場の警備等を担うスタッフの手配、マルシェ(出店)やキッズダンスなどのアトラクションの出演依頼、海上保安庁や警察等への届出など事務的なことまで、しなければならないことがたくさんありました。行事の中断期間が長く、経験が少ないスタッフが多かったことから、詳細な手順書を新たに作成して共有するとともに、事前に予行演習をするといった工夫を行い、この行事を事故がないように進めることができるよう努めました。
▽地域のつながりの継承
地元の住民以外にも、マルシェやキッズダンスなど老若男女、多くの方に参加いただき、子ども時代に神輿で参加した人が、久しぶりに雅楽の演奏で参加してくれたりと、地域の行事を継承していく手ごたえも感じました。
参加した方の協力もあり、ゴミなどが会場内に残らず、後片付けがスムーズにできたことや、事前の地道な声掛けにより、若い世代に関心を持ってもらい、行事運営への参加といった行動にもつながったことなど、大きな成果がありました。
▽持続可能な青い空と海の岩子島を!
岩子島には、海、山といった四季折々の自然が身近にあり、向島大橋を渡って買い物や医療機関にいけるなど生活面における利点もあります。
私たちの子や孫の世代に、こうした「ふるさと」のよさを伝えていくことで、いつか彼ら彼女らが地域を守ってくれる存在となることを確信しています。
これからも、岩子島の貴重な資源を守りつつ、地域の内外に「ふるさと」岩子島の魅力を発信することで、住む人がこれからも元気に活躍できるよう、また、岩子島のファンを増やし、地域を維持していきたいと思います。
まちづくりの主役は、市民一人ひとりです。一人一人の想いを実現するために、まずは出発点となる身近な地域コミュニティや市民活動へ参加してみませんか。
問合せ:政策企画課
【電話】0848-38-9435
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