■能登半島地震での災害支援ナースの活動を通して
令和6年1月1日に発生した能登半島地震において、小松総合体育館避難所(1.5次避難所:1次避難所から2次避難所などへの入居までの間、被災者の生活環境を確保するため、設けられた施設)で災害支援ナースとして、1月30日~2月2日まで活動を行いました。
活動内容については、生活支援・環境整備・DVT予防・精神面への援助・リハビリやレクレーションなどを支援し、健康問題で必要であれば受診を促すなどの調整を行いました。また、他職種との連携を図り、全体会議での情報収集、支援ナースとの共有を実施していきました。入所している被災者の多くは高齢であり、今だけではなく今後の2次避難所に移動した後も引き続き、きめ細やかな支援が必要です。被災者の方々は、被災状況、生活背景、抱える問題も全て様々であり、話を聴く中で返答に困る場面も多く、傾聴の難しさと、その中で、尊厳を守りながら、必要なニーズを把握し繋げていく事が重要となることを感じました。
平常時に準備していないことは、災害時には実行できません。日ごろから知識技術を磨き備えることの重要性を再認識することができました。
この度も災害支援で被災者の方々に貢献できたことは少しですが、自分自身にとってはかけがえのない経験をさせていただくことができたと思っています。この経験を踏まえ、新たに学びを深めて今後に活かしたいと思っています。
問合せ:尾道市立市民病院
【電話】0848-47-1155(代)
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