地域おこし協力隊とは、都市部からの人材を受け入れ、地域協力活動を行いながら定住・定着を図ることで、地域の活性化を目指す制度です。
尾道市では、現在、御調町と百島町で1人ずつ、2人が活動しています。
大橋隊員は、令和2年5月から御調町で地域おこし協力隊員として活動し、令和6年4月末をもって退任を迎えました。
■退任のご挨拶
改めまして、尾道市地域おこし協力隊として御調地区を担当しておりました、大橋和也です。4年間にもおよぶ活動で様々なことを学ばせていただきました。御調町内の方々へは特に、感謝いたします。
思えば、令和2年の春にそれまで勤めていた茨城県の農業学校の教職員を退職して、関東から移住してきたことが今は遠い昔のように思います。
ただ、尾道に来た時点では全国的・世界的にもコロナ禍であり、活動の最初の段階としては当初考えていた活動環境とは大きく異なる状況で大変だったことが苦い思い出でもあります。
そんな中でも、かつて私自身はJICA(青年海外協力隊)での途上国での経験や貧困・災害で悩む国々を見てきた経緯もあり、このような環境だからこそ出来る活動があると感じ、自身の強みを活かした農業・教育・食育・動画作り等の様々な分野で地域貢献活動に取り組んできました。
(ありがとうございました!)
■御調町で取り組んだことや思い出
私自身の活動要請内容は大きく2つで、御調地区の「農業振興」と「PR広報」でした。そして、個人的な活動の軸としては「人」に注目しながら、地域で活動される様々な方々と共に動き・働きながら見えてくる「御調の魅力」を学びました。
例えば、世間話から知る地域の歴史や文化、四季を感じながら思う自然の豊かさ等は、4年間でできた新しい家族とともに生活する上で、改めてとても貴重なことなのだと感じました。
このことは活動でも活かされ、特に御調町内の小学校、中学校、高校での「総合の授業」を活動1年目から担当させていただき、その際には、まず「御調の魅力」を生徒に伝え、1年間かけて彼等彼女等が思う魅力や課題について話し合い、「ジブンゴト」として、自分の言葉で表現し、成長する姿が見れたことは私にとって最大の財産だと感じます。
■これからやりたいこと
現在、私は変わらず御調町内におり、「柿色のカーテン」とも呼ばれ、秋の風物詩とされる干柿、柿酢、柿渋等の柿製品の製造を行う「尾道柿園」に勤めております。さらに、自身が手掛ける野菜や加工品等も新たに製造予定で、今後も御調町の魅力や発展に貢献しながら、今までの経験を糧に、地域社会へ還元していきます。
最後に、4年間どうもありがとうございました。
問合せ:政策企画課
【電話】0848-38-9435
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