本年度実施した、全国学力・学習状況調査および広島県児童生徒学習意識等調査の結果は次のとおりでした。市内の児童生徒の学力や学習の状況をお伝えします。
■全国学力・学習状況調査の結果
文部科学省が行う、全国学力・学習状況調査が4月18日に実施され、小学6年生と中学3年生が参加しました。
小学校においては、国語科は県・全国平均を上回っていますが、算数科は県・全国平均を下回っています。中学校においては、国語科は県・全国平均を上回っていますが、数学科・英語科は県・全国平均を下回っています。
ほぼすべての教科で、これまで課題だった記述式の問題が県・全国平均を上回っており、授業の中で、児童生徒が自分の考えを書いて表現することに取り組んでいる成果が出てきています。
今後は、すべての児童生徒が、習得しなければならない知識・技能を確実に身に付けることができるよう、それぞれの学年で基礎・基本の徹底を図り、学習内容の確実な定着につなげます。
表1 各教科の平均正答率
〔小学6年生〕(%)
〔中学3年生〕(%)
※庄原市・広島県の平均正答率は整数値で公表
■広島県児童生徒学習意識等調査の結果
広島県教育委員会が行う児童生徒学習意識等調査が6月13日~23日に実施され、小学5年生と中学2年生が参加しました。
図1 家庭学習
図2 テレビやゲームの時間
図3 読書活動
※令和2年度は調査実施なし。
※数値は、「よくあてはまる」「ややあてはまる」と肯定的に回答している割合。
小学5年生は、自分で勉強の計画を立てたり授業の予習をしたりする家庭学習の割合(図1)は、県平均を下回っていますが、授業の復習をしている割合は県平均を上回っています。中学2年生はどの項目においても県平均を上回っています。中学生になると、自分で計画を立てて学習を進めることができるようになっています。
テレビやゲームの時間(図2)は、昨年度と比較すると減少しているものの、平成29年度と比較すると増加傾向にあります。家庭での過ごし方について考えたり、メディアとの接し方についてルールをつくったりすることが必要です。
読書活動(図3)は、小学5年生で「1週間、家庭で1時間以上読書をする」、小中学校ともに「1か月に3冊以上の本を読む」が県平均を上回っています。小学5年生、中学2年生ともに、「本を読むのが好き」と約70%が答えています。読書好きな児童生徒が増えるよう、家庭でも一緒に読書をする時間を作ってみてください。
今後も市教育委員会では、児童生徒の望ましい生活習慣の定着と学力の向上に向け、家庭・学校・地域が連携した取り組みを進めていきます。
問合せ:教育指導課指導係
【電話】0824-73-1184
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