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こうすりゃ~ええ農(のう) vol.72

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広島県庄原市

営農指導員のワンポイントアドバイス
営農指導員 永奥 啓(ながおく はじめ)

■販売しやすいストックの栽培
▽経営上の特性
ストックは、茎の先にたくさんの小さい花をつけることが特徴の花です。花束やテーブル花、また品種によれば仏花などと幅広い用途があります。
ストックは基本的な管理を行えば比較的栽培が容易で、直売所でも安定してよく売れています。
今回紹介する品種は、庄原では露地栽培ではなく、ハウス栽培が必要ですので注意してください。

▽品種と作型
ストックは、大きく分けて1本立ち系とスプレー系、分枝系があります。今回は、写真のような1本立ち系について紹介します。
本市のような中山間地域では、1本立ち系の極早生種(ごくわせしゅ)(生育期間の短い品種)を7月中旬に播種(種まき)して10月頃に出荷するのが一般的な作型です。

▽播種
播種の時期は7月です。この花は発芽時に高温にさらされると発芽率が大きく低下するため、できるだけ涼しい場所で栽培を行い、寒冷紗(かんれいしゃ)などで温度が上がるのを防ぐ必要があります。

▽八重鑑別(やえかんべつ)
ストックを八重の花として高値で販売するには、八重鑑別が必要です。播種から5~7日目と14日目、20日目の3回鑑別作業を行うことになりますが、判別が難しいため今回は簡便法を紹介します。
簡便法では播種から14日目頃に子葉が大きく、葉色が淡いものを八重咲きの指標とし、これ以外の苗を除去します。この方法は3回の鑑別よりも精度は落ちますが、簡単に判別できます。

▽定植と管理
ストックは高温を嫌うため、定植の2~3日前から農地にたっぷり潅水(かんすい)して、地温をできるだけ下げてやります。また倒伏防止のため、草丈が15センチくらいの時に、フラワーネットを張り、成長に合わせて引き上げます。病気では苗立枯病(なえたちがれびょう)、害虫ではアブラムシとコナガに注意が必要です。

問い合わせ:農業振興課農業振興係
電話:0824-73-1131

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