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こうすりゃ~ええ農(のう)vol.73

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広島県庄原市

営農指導員のワンポイントアドバイス
営農指導員 若山 譲(わかやま ゆずる)

■果菜類の初期管理
連休にかけて野菜の苗を定植した人も多いと思いますが、植えただけでは品質の良い果実は実りません。
今回は、果菜類の株づくりや果実の付け方など、初期管理について説明します。

▽トマト(大玉)
わき芽(葉や茎のつけ根から出てくる芽)を順次かき取って1本仕立てにします。晴天日を選んで、小さいうちに行うことで傷口を小さくし、すぐ乾くようにします。特に花房のすぐ下のわき芽は成長が早いので、取り遅れのないようにします。
最初についた花房は、確実に着果(花が咲いて実がつくこと)させることが、その後の生育のバランスを保つ上で重要です。着果数は1段目に3個程度、2段目以降に4~5個程度を目安とし、これ以上着果した場合には早めに摘果(果実を摘み取ること)します。

▽ナス
最初に花が咲いた枝と、その花の下から出たわき芽2本を伸ばした、3本仕立てにします。それ以下のわき芽は早めにかき取り、株元の風通しを良くします。最初に咲いた花を着果させたままにすると株に負担がかかるため、摘果して株づくりを優先します。

▽キュウリ
支柱を立てて縦に誘引していく立ち作りでは、5節くらいまではわき芽(子づる)と雌花を早めに除去し、以降の子づるは1~2節で摘心(茎の先端を摘み取ること)していきます。
摘心したところから出る芽(孫づる)は、適宜数節で摘心していきますが、必ず成長の良い長いつるを2~3本残すようにして樹勢を保つようにします。
古い葉や病気の被害が大きい葉は、週1回程度摘葉します。ただし、一度に多く葉を取ると株への負担が大きいため、1回当たり2~3枚にとどめましょう。

▽スイカ
親づるは、5~6節で摘心し、勢いの良い子づるを3~4本伸ばします。子づるの14節以上に、大玉種では1株で3果、小玉種では1株で10~15果着果させます。

問い合わせ:農業振興課農業振興係
【電話】0824-73-1131

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