こうすりゃ～ええ農(のう)vol.74

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営農指導員のワンポイントアドバイス
営農指導員　永奥　啓(ながおく　はじめ)

■キンセンカ(カレンジュラ)の栽培
▽経営上の特性
キンセンカは仏花としての需要が高く、キクやアスターと同様によく売れる花です。栽培は比較的容易で、労力や経費も少なくて済むので、直売所向きの花といえます。
沿岸部の暖かい地域で、春の彼岸向けに、露地で栽培されるのが主流ですが、今回は市内でのハウス栽培について紹介します。
なお、まばらに開花する特性があるため、まとめて出荷するには、できるだけ広い面積で栽培すると有利です。

▽作型例
8月下旬～9月に播種(はしゅ)(種まき)し、播種から30日後くらいにハウス内に定植します。
切り花は3月頃です。

▽栽培の方法
(1)主な品種
1.オレンジスター
草丈が伸びやすい早生品種
2.ゴールドスター
耐寒性が強い品種
3.中安
高品質、多収性の中生品種

(2)育苗・植え付け
種子は散播(さんぱ)(ばらまき)し、薄く土をかぶせます。夏の高温期に播種(はしゅ)(種まき)するため、寒冷紗(かんれいしゃ)で日除けをします。
本葉が5枚(播種後30日くらい)になると、条間40センチ株間20センチに植え付け、充分潅水(かんすい)します。
肥料は、チッソ、リン酸、カリ各成分とも1アール当たり2・5キロ程度で、そのうち基肥に60パーセント程度を施用します。

(3)生育中の管理
本葉10枚の時に、6～8枚残して摘心(てきしん)(苗の最先端の芽を摘み取ること)し、仕立て本数を5～6本とします。

(4)病害虫
1.うどん粉病…換気をよくし、多湿にならないように注意するとともに、早めの防除に努めます。
2.ヨトウムシ…幼苗期に食害するため、殺虫剤を土壌に混ぜておきます。

問い合わせ：農業振興課農業振興係
【電話】0824-73-1131