営農指導員のワンポイントアドバイス
営農指導員 永奥 啓(ながおく はじめ)
■本年の栽培計画を立てましょう
▽花栽培の作戦
農作業が落ち着いている今のうちに、直売所向けの栽培計画をじっくりと考えてみましょう。
主に野菜を栽培している人も、野菜作りの間作(作物の収穫前に、その条間に他の作物を栽培する方法)に花を導入して、土地の有効利用や収益の向上を考えてみましょう。
▽どんな花を栽培する?
栽培する花の種類を絞り込むためのヒントを紹介します。
(1)どこの人を対象とするか
地元の人を対象にするのか、都市部の人を対象にするのかで求める花の種類が変わります。
地元での消費が多いのは仏花用ですが、都市部の人は仏花用だけでなく、ホームユース用(家のテーブルなどを飾る)や知り合いへのお土産用、経営している店舗の飾りなどでの消費が多いようです。
仏花用の場合、短いものでもよく、落ち着いた印象の花(アスターなど)、ホームユース用などでは洋花系の花(バラ・カーネーションなど)が代表的といえます。
(2)だれに買ってもらうか
これまでの販売結果を分析すると、若い人や女性は明るくかわいい花、高齢者や男性は渋くて落ち着いた花を購入しやすい傾向があるようです。
また、花の購入金額が大きい人は、50歳以上の人が多いようです。
(3)どんな使い方をしてもらうか
仏花用かホームユース用か、お土産用・プレゼント用かなど、使い方を絞る方が栽培方針が定まり、効率の良い花栽培ができます。
ちなみに、直売所では生け花材料としての需要はあまり多くありません。
▽花の種類・品種を決めましょう
方針が定まったら、カタログやインターネットを見ながら、具体的な花の種類・品種を決めましょう。一番迷うのがこの段階ですが、同時に楽しみでもあります。
本年は、今までとはちょっと変わった、作ったことがない花に挑戦してみてはいかがでしょうか。
問い合わせ:農業振興課農業振興係
【電話】0824-73-1131
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