10月16日、第2回芸備線再構築協議会が岡山県岡山市で開催されました。
今回は、これまで計2回行われた幹事会の進捗状況の報告のほか、調査事業の実施などに関する予算案について協議が行われました。
■主な内容
安芸高田市が新たに協議会への参加意向を示したことで、参加に伴う手続きとして、協議会規約の変更が行われました。
また、幹事会で合意された芸備線の可能性を最大限追求するための調査事業を実施するにあたり、事業者からの企画提案を求めた公募結果の報告のほか、必要経費に関する予算案が承認されました。
さらに、協議会の議事に先立ち、第1回協議会で本市や広島県が求めた鉄道ネットワークの方向性や、内部補助の考え方などについて、国土交通省から説明が行われました。
■承認事項
・安芸高田市の加入などに伴う芸備線再構築協議会規約の変更
・調査事業と協議会運営の予算案
▽予算内容
・協議会・幹事会会場費 200万円
・謝金、委員など旅費、その他事務費 50万円
・調査事業実施費 1750万円
再構築協議会に関する対応などを市のホームページに掲載しています
本紙を参照ください
■協議会での市の意見
(1)鉄道ネットワークの方向性などの整理
国土交通省からの説明は、本市が求めてきた内容ではない。将来を見据えた鉄道ネットワークの方向性をはじめ、内部補助や鉄道の果たす役割、なぜJR西日本が路線を維持できないのかについては、再構築協議会における議論の前提であり、国において早期に示していただきたい。
本協議会の議論は、特定区間の将来に関わるだけでなく、芸備線につながる他の路線の沿線自治体の地域振興にも影響を及ぼすものであることを踏まえ、自治体の意見にしっかり応えていただきたい。
(2)調査事業の実施など
調査事業の実施に向けて、芸備線が鉄道として存在する価値など、大量輸送性とは別個の価値についても各構成員の意見を踏まえた調査が進められるべきであり、国はしっかり主導していただきたい。
実証事業の実施に向けて、芸備線の可能性を最大限追求するためには、利便性の向上を図るためのダイヤ改善や増便、乗継改善などは必須であり、JR西日本の協力と国の積極的な関与をお願いしたい。
今後の調査・実証事業では、鉄道ネットワークが地域にもたらすプラスの影響という定性的な視点を加えた、検討および評価が必要。本市が考えているのは、日常利用の利便性向上や交流人口の増加、市民の地元への愛着・誇りの醸成など、地域活力の維持に必要不可欠で多様な価値や役割であり、大量輸送性とは異なる新しい価値や役割が正しく評価されるための議論の場を確保していただきたい。
■今後のスケジュール
・令和6年中
第3回芸備線再構築協議会幹事会
・令和7年3月頃
第3回芸備線再構築協議会
詳しい内容や当日の資料は中国運輸局ホームページに掲載されています
本紙を参照ください
問合せ:地域交通課芸備線対策係
【電話】0824-73-1171
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