銃剣道競技(少年男子団体)が初の栄冠を獲得!
10月12日~13日、佐賀県大町町で「SAGA2024第78回国民スポーツ大会 銃剣道競技会」が開催され、少年男子団体の部で、広島県代表(小奴可剣友会)が、全国制覇を成し遂げました。
少年男子団体戦では、市内の高校生3人が出場。3人3本勝負で勝敗を競い、決勝で高知県代表を破り、見事優勝を決めました。
【大会結果】
1回戦 広島県 3─0 千葉県
2回戦 広島県 3─0 長崎県
準決勝 広島県 2─1 佐賀県
決勝 広島県 2─1 高知県
■銃剣道とは
フランス式銃剣術に、槍術(そうじゅつ)の技法を取り入れた「日本式銃剣術」を起源とする、現代武道の一つです。
木銃(もくじゅう)と呼ばれる長い模擬銃を使い、左手・左足を前にして構え、相手の左胸や喉を突きます。
また、銃剣道の技はすべて突き技で、相手の木銃を打ち払う以外は、相手を直接打つ技はありません。
■服装
銃剣道専用の胴衣に、剣道と同じはかまを着用します。
銃剣道衣は、剣道の稽古着や柔道衣に比べ、袖が長く、細くなっているのが特徴です。お互いに相手を突く武道のため、相手の木銃が袖に入らないように細く、長くなっています。
■木銃
樫の木で作られ、中学生以上は、長さ166センチ、重さ1100グラム以上のものを使うように決められています。
木銃の先には「タンポ」と呼ばれるゴムが付いていて、突き技の衝撃を和らげる作りになっています。
■銃剣道用具
剣道の防具と同じような「面」「胴」「垂れ」「小手(左手のみ)」に、「肩」「裏布団」「指袋(右手のみ)」を着けます。
肩・裏布団は、相手の突きによる怪我を防止するため、衝撃を和らげるために着けます。
■試合
10メートル四方の正方形のコートで行います。早く・正確に・正しい姿勢で相手よりも先に有効突き部位である左胸や喉を突いて、勝敗を競います。
制限時間内に、2本先取した選手が勝利となります。
制限時間を経過した場合、1本を先取している選手が勝利となり、お互いに1本ずつ、または1本も取得していない場合は、「延長」「引き分け」「判定」のいずれかになります。(大会規定で異なる)
■小奴可剣友会
銃剣道教室「小奴可剣友会」は、昭和57年に発足。発足から現在まで、43年間にわたり、指導者の井澤継男(いざわつぐお)さんが、熱意と情熱を持って子どもたちを指導。
監督は、広島県銃剣道連盟所属の村田さん。
文武両道をモットーに、12人のメンバーが週2回練習を行い、各種大会に出場しています。
■~全国大会を振り返って~
▽全員が一丸となり達成
教え子のみんなが、厳しい戦いを制し、見事優勝を決めてくれました。準決勝、決勝の大将戦で勝利が決まった時には、立ち上がって拍手し、43年間の思いに男泣きしました。監督・選手が一丸となり、達成できたと思います。これからは後継者を作りつつ、小奴可剣友会が続くよう自分も倒れるまで、子どもたちに接していきたいと思います。
指導者 井澤さん
▽みんなの応援が支えに
あっという間に終わったという感覚です。一試合一試合を集中して戦い抜きました。これも練習の時から、注意されたら次の練習までには改善するよう意識して臨んでいた結果だと思います。先生も本当に熱心に教えてくれるので環境もとても良かったです。小奴可剣友会の仲間や先生、家族、応援してくれたみんなには、感謝の気持ちでいっぱいです。
大将 細川(楓)くん
▽思いをつなげる
大会を振り返って、一番印象に残っているのは、準決勝の佐賀県との試合です。地元開催ということもあり、会場は佐賀県の応援の人ばかりで、完全アウェーでの試合でした。
先鋒が惜しくも負けてしまい、自分が負けると試合終了という状況でしたが、勝つことができ、大将までつなげることができたことが、うれしかったです。
中堅 冨田くん
▽全力で試合に臨む
プレッシャーはありましたが、試合が始まると対戦相手に集中して臨めました。決勝で戦った高知県とは、過去の大会で負けていたので「勝てるかな」と不安もありましたが、とにかく勝つ、全力で勝つという気持ちで試合に臨み、リベンジを果たすことができました。次の全国大会では、個人戦でも優勝を目指したいです。
先鋒 細川(柊)くん
問合せ:行政管理課広報統計係
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