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健康広場

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広島県庄原市

■ジェネリック医薬品ってなんだろう?
西城市民病院 薬剤部 薬局長 加坂 祥子(かさか しょうこ)
令和6年10月から、医薬品の自己負担の新たな仕組みとして、後発医薬品(ジェネリック医薬品)がある薬で、先発医薬品(最初に開発・承認・販売された新薬)の処方を希望する場合(医療上の必要性がある場合や、流通の問題がある場合は除く)には、特別料金を上乗せした料金を支払っていただくことになりました。
そこで、今回は最近よく耳にするジェネリック医薬品についてお話しします。

Q ジェネリック医薬品はどうして安いの?
A 新薬よりも開発期間が短く、研究開発費などのコストが抑えられるからです。
薬は、開発した会社が特許を持ち、製造・販売します。特許が切れた後、別の会社が同じ有効成分を使って製造・販売する薬が、ジェネリック医薬品です。

Q 安いけど、効き目や品質は大丈夫?
A 成分・効き目は新薬と同等で、品質も厳しくチェックされています。
ジェネリック医薬品の有効成分は、新薬の特許期間中に効き目や安全性が十分に確認されたもので、厳しい基準や規制をクリアして商品になります。

Q 工夫されているジェネリック医薬品もあるの?
A 患者さんや医療関係者の声を生かし、より良い薬が作られています。
患者さんが飲みやすいように、大きくて飲みづらい錠剤を小さくしたり、コーティングなどで苦味を少なくしたりしてあります。また飲み間違いを防ぐために、薬の名前を錠剤に印字してあるものもあります。

Q ジェネリック医薬品を使ったら他にもいいことがあるの?
A 国民医療費の節減につながります。
医療費は、医療機関で支払う負担額の他に、「税金」や「保険料」で賄われています。少子高齢化が進む日本で、毎年増え続ける医療費は約46兆円(令和4年度の国民医療費・厚生労働省)。そのうち薬剤費は20%以上といわれています。令和5年9月時点でのジェネリック医薬品による医療費節減効果は1.6兆円とされています。

医療の質を落とすことなく、医薬品の自己負担を軽減できるほか、医療費の節減にもつながるジェネリック医薬品の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

問合せ:保健医療課健康推進係
【電話】0824-73-1255

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