文字サイズ
自治体の皆さまへ

口和郷土資料館

26/34

広島県庄原市

開館日:月・木・土 9時~17時

■郷土玩具
皆さんが修学旅行や家族旅行などで各地を訪れた時に、その土地で作られた人形や玩具などを買って帰られたことがあると思います。それらについて、日本玩具博物館館長の井上重義(いのうえしげよし)氏は、「紙や木・竹や土などで作られ郷土色豊かで、その土地の風土や美意識、子ども達の健やかな成長と幸せを願って作られたふるさとの玩具を“郷土玩具”」と呼称されています。
数年前、西城町にお住まいの方から、これらの郷土玩具を寄贈していただきました。
昭和14年から昭和32年頃までの間、それぞれの地方に赴かれて収集されたもので、一部を紹介しますと、北海道の「アイヌの木彫り人形」、長崎の「古賀人形」、近隣では「三次人形」や宮島の「鹿の木彫り」、鳥取の「流し雛」、松江の「姉さま人形」などがあります。
当時の日付けや値段なども丁寧に書き添えて、70年から85年前くらいに作られたものが大切に保管されていました。
そのため、とても色鮮やかで、手の込んだものが多く、今では作られていないものもあると思われます。
当資料館では、昨年度末の館内改修を機に、これら全国各地の郷土玩具260点を分類整理して展示しています。
その中には縁起物として扱われているものも多数存在し、道後温泉の「姫だるま」は、七転び八起きの縁起物として、会津民芸の「赤べこ」は厄病除けとして、加賀の「獅子頭」は魔除けとして、熊本の「木の葉猿」の口に手を添えたものは、一生食べ物に困らないようにという願いが込められています。
これらのほとんどが手の平に乗る小さなものですが、それぞれの玩具に込められたいわれや由来などを調べて理解すると知的好奇心も満たされることでしょう。そして懐かしさと手作りの良さを感じていただければと思います。
参考書籍:「47都道府県の郷土玩具」シリーズ 井上重義監修 大月書店

問合せ:口和郷土資料館
【電話】0824-87-2230

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU