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わくわく探求!東広島っ子 未来の学び(1)

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広島県東広島市 クリエイティブ・コモンズ

市立小・中学校の子どもたちは、1人1台のタブレットを持ち、学習ツールの1つとして使用しています。また、ICT(情報通信技術)を活用した学習を通じて、環境や立場の異なるさまざまな人とつながり、共感したり驚いたりしながら学びを深めています。一人一人が目標を持ち、自ら学んでいく「未来の学び」をのぞいてみましょう。

■これからの社会で役立つ 対話を通してよりよい社会を提言できる力育む
社会の課題を自分事として捉え対話を始めると、思いもかけない考え方に出合います。そういう際に違いを受け止め、自分の立場を振り返り、皆で練り直し、他者に働きかける力が、これからの社会を生きる子どもたちには不可欠です。ICTを活用し、対面とオンラインで地域、世界の人とつながり、多様な考え方に触れ、対話し考える経験が子どもたちを成長させます。
広島大学教育ヴィジョン研究センター(EVRI) 草原和博さん

◇広島大学(EVRI)と連携したオンライン学習
小学校で年10回、中学校で年2回、社会科の「広域交流型オンライン地域学習」を実施。市内の小・中学校をはじめ、県外の学校ともオンラインでつないだり、地域の事業所などからの中継も取り入れたりします。

■協働的な学びを推進! ラーニングルーム
ICT設備が整い、遠隔授業など多様な学習活動を展開できる教室「ラーニングルーム」を小・中学校に整備しています。それによりさまざまな人と協力しながら、主体的に問題を解決していく「協働的な学び」を推進します。今年度は5校に整備する計画で、各学校の特徴に合わせた仕様になります。

ラーニングルームを使う授業がある日はウキウキします
高美が丘小学校5年 児玉悠愛さん
他のクラスの人からも、いろいろな意見が聞けました
高美が丘小学校6年 牧原樹一郎さん

◇高美が丘小学校ラーニングルームの特徴
・クロマキー合成に使うグリーンバック。画像と指導者の姿を合成して表すことで、解説に動きが出て、子どもの想像力を膨らませる
・遠隔授業に必要な機材が常設され、授業の準備がスムーズ
・机と椅子を兼ねるスツールは移動が簡単。教室のレイアウトを自由に変更可能
・児童同士の距離が近く交流が活発に。自分と違う意見に気付きやすい

しっかり聞くとき、対話するときなど、そのときどきに合わせて場を構成しやすい空間。新しい意見が生まれています。
高美が丘小学校 5年3組担任 坪山祐介さん

■多様な文化に触れる! オンライン交流
互いの文化を認め合い、グローバルマインドを育成するため、海外の学校とオンラインでつなぎ、英語を使った交流に取り組んでいます。

◇徳陽市との文化交流
西条中学校の国際理解部1~3年生と中国四川省徳陽中学校の生徒計約60人が、学校や地域を紹介し合いました。西条中学校の生徒は東広島の酒造りや龍王山の水について説明しました。

違うところもあれば似ているところもありました。私たちのことをもっと知ってほしいので、学校や東広島のまちをオンラインで案内してみたいです
西条中学校3年 板垣いろはさん

◇世界的な環境問題を学ぶ
黒瀬中学校では、アメリカ在住のハーバード大学客員研究員の光岡伸洋さんから、世界的な環境課題とSDGsの取り組みの重要性を学びました。

個人的な問題が世界の社会問題につながっていることを知りました
黒瀬中学校1年 平町陽菜さん
光岡先生の実体験を聞いて、今の世界の状況をリアルに感じました
黒瀬中学校1年 高尾美悠さん

■アイデアを形に! ICT作品コンペ
子どもたちのICT活用能力を育成するため、プレゼンテーション・プログラミング・デジタルアートの3部門で作品を募集し、各部門で審査・表彰しています。一般社団法人東広島青年会議所との共催で、3回目となる今回は計622点の応募がありました。

◇小学校ブロック プレゼンテーション部門
最優秀賞
『子どもでも楽しめる酒まつり』
酒まつりを通して東広島市がさらに元気になる方法を提案。アプリでアンケートを作り、子どもでも楽しめる酒まつりについて調査。集計結果を基にスタンプラリーを企画しました。

グラフを色分けしたり、地図や写真を貼り付けたりして見やすくなるよう工夫しました
東西条小学校6年生

◇中学校ブロック プレゼンテーション部門
最優秀賞
『安芸津活性化プロジェクト メモリメイン』
小学生と高齢者が身近に交流できる明るい地域を目指したイベントを企画。説明する際、スライドを切り替えるタイミングや話すスピードを意識し、企画の魅力を訴えました。

企画のまとめ、発表、データ制作など、それぞれが得意な力を発揮。成果が認められてうれしいです
安芸津中学校3年生

■個別最適な学習 デジタル教材
◇デジタルドリル
一人一人の学習到達度をAIが判定し、課題となる内容に集中的に取り組めます。

◇授業支援ツール
一人一人の考えを学級全体で共有・比較・検討して学びを深めます。

◇体つくり運動アプリ
体力向上に向けた練習メニューを生徒自身が計画して実践します。

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