■三津祇園祭(みつぎおんまつり)が開催されます
安芸津町で毎年7月に開催される三津祇園祭は、疫病退散を願って江戸時代に始まったとされる歴史ある祭りで、市重要無形民俗文化財に指定されています。見どころは100人以上が連なって練り歩く大名行列。行列の中にはさまざまな部隊があり、特に注目すべきは「槍子(やっこ)」部隊。槍(やり)の先にクマの毛が付いた棒を持ち、棒を振る所作の後、横隣にいる相手に投げ渡す姿は勇壮です。
災害時を除き、祭りは毎年のように開催されてきましたが、祭りの担い手減少や高齢化などの影響も受けてきました。そんな中でもなんとか存続させていこうと、昭和50年代には地元住民たちでつくる三津祇園祭保存会が立ち上がりました。柏迫(かしわざこ)孝治(こうじ)会長は「形を変えながらも、自分たちの代で終わらせたくないという思いで続けてきた」と力強く語ります。今年は学生の力も借り、祭りを盛り上げます。本宮(ほんみや)克博(かつひろ)副会長は「この時代でもこれほどの大人数で練り歩いている姿をぜひ見に来てほしい」と願います。
今年の開催は7月13日(土)・14日(日)。大名行列は14日16時にJR安芸津駅をスタート。約4kmをゆっくりと進み、18時10分ごろに素鵞(そが)神社に到着する予定です。長い伝統を受け継ぎながら住民たちに守られ続けてきた三津祇園祭。その思いに触れながら、行列を間近で見てみませんか。
※「祇園」の「祇」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。
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