ETAJIMA GoON!Vol.27

14／44

■10年以上話していたことを、みんなが応援してくれたから
しまのぱんsouda!西村京子(にしむらきょうこ)さん
オリーブ普及員として、江田島市地域おこし協力隊に3年間従事。任期終了後、長年の夢のパン屋開業を、クラウドファンディングの併用で実現した。しまのぱんsouda!は、2023年6月で、3周年を迎えた。「皆さんのおかげで、本当にいつもありがとうございます」と西村さん。金土日だけの営業ながらも、入れ替わり立ち替わり、お客さんが訪れる。同じ町内から、四国など県外や、さらに遠くの海外からも。「当初は市内の方が6割、市外は4割くらい。今は半々ですね」
パンを選ぶ会話に、外国語や片言の日本語が聞こえることもある。宣伝ゼロの口コミだけで、町はずれの小さなお店へ。穏やかな語り口とその笑顔に会いに。取材中も客足が途切れない。
トマトや枝豆など季節のパンの他、カンパーニュやブロンなど常連の方にはシンプルなパンが好まれる。今や定番のライ麦ひまわりパンは、クラウドファンディングから生まれた。
返礼品で毎月送る季節のパンに、その月の物が無く、ひまわりの種でライ麦ひまわりパンを作った。1カ月限定で店舗販売すると、毎週来られるお客さんが出るほどの人気商品になった。
目標金額を超えて達成したクラウドファンディングも「パン屋をやりたいと10年以上まわりに話してたから、皆さんが応援してくれたんだと思います」と謙虚に語る。お店ができたのも人との縁も、地域おこし協力隊の活動あってこそと振り返る。一歩一歩成長したいと、『芒種(ぼうしゅ)』を開店の日に選んだ。薪窯に向かい、その思いとともに、おいしいパンを作り続ける。
※芒種…穂の出る穀物の種をまく時期。二十四節気の一つ

■しまのぱんsouda!
〒737-2213大柿町大原1637-1
インスタグラム【URL】https://www.instagram.com/souda_pantabeyo/

■ETAJIMA GoON!(えたじまゴーオン)とは?
市内で活躍する人やお店をリレー形式で紹介。掲載された人が次の取材先を紹介する、“つなぐ・つながる”がテーマの企画です。毎月中旬頃に更新のA3判(フルカラーPDF版)は写真・記事も増量でお届けします。